今年8月、インドネシアのジャカルタで行われたアジア大会。
次々と金メダルを獲得し、6冠の快挙を成し遂げ、
女性初のMVPに輝いた競泳の池江璃花子。
アジア大会が開催されたのは、
東京で行われたパンパシフィック選手権からわずか1週間後。
パンパシの4日間で12レースを泳いだ池江に疲労が無いはずが無い。
しかし、18歳の“スーパー女子高校生”は、
泳ぐたびに大会新記録を連発。
リレーを含め8種目に出場し、50と100メートルの自由形、
さらに、50と100メートルのバタフライの個人4種目で、
大会新記録を叩き出し、金メダルを獲得した。
目覚ましい活躍を見せる彼女だが、
一昨年のリオ・オリンピック後は調子を落とし、
特に去年は、苦しいシーズンを送っていた。
4月の日本選手権、5月のジャパンオープンで、自己ベストが出せず、
7月の世界水泳選手権では、
得意の100メートルバタフライが6位に終わり、悔し涙を流した。
練習環境を変えるため、池江は、今年5月にコーチを交代、
シドニーとアテネオリンピックに出場した三木コーチに指導を仰いだ。
「世界と戦うにはパワーが圧倒的に足りない」
三木コーチが見直したのが、筋力トレーニング。
まずは、脚力を徹底強化。
スタート台を蹴る力と、飛び込んだ後のドルフィンキックを強くした。
さらに、新たに取り入れたのが懸垂。
その結果、広背筋が強化されたほか、
肩関節の可動域が広がり、推進力が増した。
トレーニングの成果は、パンパシとアジア大会で表れ、
池江は、「有言実行できた夏だった」と充実感を漂わせた。
世界と戦う準備は着々、
二十歳で迎える2020年の東京オリンピックで、
池江璃花子が大輪の花を咲かせる。
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