Legend Story
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16.09.17
田臥勇太 NBAデビュー

世界最高峰のバスケットボールリーグ、アメリカNBA。
身長2メートルを超える大男たちがしのぎを削るまさに雲の上の世界。

体格的に劣る日本人には困難と言われてきたNBAの舞台に、2004年、173センチの日本人が初めて足を踏み入れた。
天才・田臥勇太。

名門、秋田の能代工業高校時代には、3年連続で高校総体、国体、全国高校選抜を制し、史上初の9冠を達成。
日本人として初めてジュニア世界選抜にも選ばれ、そのキャリアは常に栄光に包まれてきた。
   
2003年、単身渡米し、デンバー・ナゲッツのキャンプに参加。
世界はおろか日本のコートでも小柄な田臥だが、そのスピードとクイックネス、多彩なパスワークは目の肥えたアメリカ人をも唸らせた。
チームからも信頼され契約までに至ったものの、シーズン直前に解雇された。
   
翌年、再びNBAを目指した田臥は、フェニックス・サンズのサマーリーグに参加。
セレクションに残り2ヵ月のキャンプの後、田臥は開幕ベンチ入り、晴れて日本人初のNBAプレーヤーとなった。

そして、2004年11月3日の開幕戦。
第4クオーター残り10分、ついに田臥がコートに立った。
夢にまで見たNBAの舞台、7得点というセンセーショナルなデビューで飾った。
   
日本人には未知なる領域だったNBA。
その道を、初めて切り開いた田臥。
東京オリンピックが開催される2020年には39歳になる。
引退はまったく考えていないという田臥勇太のチャレンジング・スピリットに終わりはない。