Legend Story
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16.04.30
ボリス・ベッカー

男子テニス界の最強王者ノバク・ジョコビッチ。
そのコーチを務めるのが、かつて最強とも呼ばれたプレーヤー、ボリス・ベッカー。
   
シングルス通算713勝。グランドスラム優勝6回。
中でも1985年ウインブルドンは、衝撃的なものだった。
ノーシードで勝ち上がり、17歳7ヶ月でウインブルドン初優勝。
これは、大会史上、男子の最年少記録で未だに破られていない。

彼の最大の武器は、190センチの慎重から打ち下ろすビッグサーブ。
その豪快なサーブは、250キロに達したとも言われ、爆撃音を表す「ブンブン・サーブ」という愛称で呼ばれた。

しかも、ファーストサーブだけでなくセカンドでもお構いなしに叩き込む“ダブルファースト”という
型破りな戦い方は、当時のテニス界に衝撃を与えた。

そんな攻撃力を誇るベッカーと、世界最高峰の守備力を誇るマイケル・チャンが、1996年の全豪オープン決勝戦で対戦した。

ベッカーの強烈なショットをチャンは、驚異的なフットワークで返した。
決勝戦に相応しい、激しい攻防が繰り広げられる中、試合を決定づけたのは、ベッカーのダブルファーストだった。
   
ファーストサーブをフォルトした後、ベッカーは、コースを突いた強烈なスピンサーブを叩きこむ。
相手の裏をかくセカンドサーブにチャンはラケットに当てるのが精一杯。
ベッカーは、自身2度目の全豪オープン優勝を果たした。

そして現在…ジョコビッチを指導するボリス・ベッカー、錦織圭を指導するマイケル・チャン、2人の戦いは、未だ続いている。