Athelete News
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15.09.05
未来に託す思い
今週の「ATHLETE NEWS」は、メジャーリーグ伝説の投手 ランディ・ジョンソンらが宮城県石巻市で開催したイベント「MLBロードショー2015 in 石巻」の模様をお送りしました。

「MLBロードショー」とは、メジャーリーグ機構がアジア、南米、ヨーロッパなど世界中で展開しているベースボール・テーマパーク。
そのうちのひとつが、「MLBロードショー in 石巻」です。

ダイヤモンドバックスの球団社長の特別補佐で、アメリカの野球殿堂入りしたランディ・ジョンソン。
監督時代に合計3度のワールドシリーズを制覇したラルーサ。
メジャーで通算2,591安打を放ったルイス・ゴンザレス、そして、日本球界からは川崎憲次郎さんが、東日本大震災で救援活動の拠点となった石巻市民球場で野球教室を開き、被災地の子どもたちと交流を深めました。


ランディ・ジョンソン:震災直後の事を考えれば、石巻市民球場も被災したわけですから、これだけのイベントが開けて、自分も参加出来て、子ども達が元気な姿で参加してくれたのが心強いし、勇気をもらいました。

震災の事は、雑誌やテレビでしか知ることが出来なかったですけど、実際に足を踏み入れてみると、それがどれだけのことだったか思い知ることができました。まだまだダメージを受けていて、人の心もそうですが、もとに戻っていないことも多いと思います。
この球場のように、前に進んでいっているところも見られたので、良かったなと思います。

子ども達に伝えたいことは、一生懸命練習して、勉強もおろそかにしないでほしい。全員がプロになれるわけではありません。でも、キッチリ勉強することで、別の道で開花していく事に繋がるかもしれません。それが仙台のため、あるいは日本のため、まったく違う国のために活躍する人が出てくるかもしれません。自分はそれを信じていますので、しっかりと学ぶことを続けていってください。

ーこのイベントには、ヤクルトスワローズ最多勝、沢村賞を受賞し、中日ドラゴンズで活躍された川崎憲次郎さんも参加されました。
子ども達と触れあった感想を伺いました。


伊藤:実際に、石巻でこういったイベントを行った一番の意味合いは何ですか?

川崎憲次郎:どこもそうだけど、夢を持ってやってもらいたいので、それが一番大きいですね。自分達の子どもの頃を考えると、こういう機会ってなかったですし。
だから、僕たちが教えて数年後、プロ野球選手になって、”あの時教えてもらったよ”って、言ってもらうのは嬉しいですね。そういうのは、夢としてあります。

伊藤:川崎さんが、『何でもいいから、目標を持ってやってください』と締めくくっていましたが、そういった目標はちょっとしたことでもいいんですか?

川崎憲次郎:出来るだけ大きな夢をもってくれたら良いなと思います。
僕が子供の頃の大きな夢は、プロ野球選手になることでした。本当に信じ込んでいて、プロ野球選手一本できていたんですよ。入れるか入れないか分かんないですよ。
結果、プロ野球選手になれて。自分の目標である最多賞を獲るということを思っていたので。目標を設定して強く思えば、 ”叶うんだ!”というのが自分の中で実証されました。だから、子ども達にも夢をみてやってほしいです。



藤木:川崎さんが仰っていたように、川崎さんが子供の時は海外は別世界じゃないですか。そんな話でしか聞かない所に、今は日本人選手が活躍してるわけじゃないですか。
当然、教室に参加した子供達の目標は、メジャーリーグに行って活躍したいと思うだろうし、最初から夢が大きくなるというのは、いいことですよね。


ランディ・ジョンソンさんが出席した会見でMLBジャパンは、日本リトルリーグ野球協会とともに「MLBカップ」を創設すると発表しました。
大会は小学4、5年生が対象、来年8月末から宮城県石巻市で決勝トーナメントを行います。