Athelete News
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15.07.04
心の筋肉をつける メンタルトレーニング
今週の「ATHLETE NEWS」は、メンタルトレーニングコーチで、女子プロサッカー大儀見優季選手のご主人でもあります、大儀見浩介さんをお迎えしました。


ー大儀見浩介さんは、奥様のメンタルトレーニングもされているんですか?

「実は彼女も、大学時代は僕と同門で。スポーツ心理学を学んでいたので、メンタルトレーニングの知識を持っているので、ほったらかしです(笑)」

ーメンタルトレーニングとは、スポーツの場合具体的にはどのようなことをされるんですか?

「初めは自己分析から入っていって、科学的に証明された真理テストを使って、心の強い所、弱い所を見ていきます。その中から、弱い部分を見付けて行くんですけど、強い所を伸ばすのがベースにもなってくるんです。
人間のやる気はざっくり2つに分けれんです。内側から出て来る、楽しい、興味、関心という、より良くなりたいという気持ち。評価、結果、お金、メダルの為、怒られるのが嫌だからやる。とか、やらされてやるというのはありますよね。前者を内発的動機付け、後者を外発的動機付けと言って。二流、三流選手は外発的が強いんですよ。
トップアスリートは、自ら進んでやっています。そうなる為にはどうしたらいいか?ということが研究されて、効果があると言われたのが「目標設定」になるんですよ。その設定の仕方を、トレーニングしてもらうんですね。

メンタルトレーニングはオリンピックと共に進化してきていて、オリンピックが終わる度に調査されるんです。すると、勝ってく選手と勝てなかった選手で、それぞれ考え、準備してる事が似通っている事が分かりました。
例えば、勝ってる選手は毎朝散歩しているとか、朝起きてから出るまでの時間の使い方が上手ですね。伸びていく選手も変わっていて、自分で考えて目標を立てる事が出来る。洗練していく力が強いってことですね」

ー試合に臨む場合の最高のメンタルの状態は?『勝てる!』というような、自信満々の方が良いんですか?

「自信は大事ですね、でも、自信も結果からだけで作っちゃ駄目なんですよね。経験とか準備から作れた自信だったらいいです。勝った、いいプレーが出来た、外から作った自信は一番崩れやすいんです。
調子の良いときはいいけど、ミスしたり、メディアに叩かれると、モチベーションはがた落ちで自信を失くす。でも、自分の「準備=自信」で、作り上げたものは、崩れないわけですよね」

ー毎回、ゲストの方のお気に入りの一曲を伺っています。メンタルトレーニングにオススメの曲はありますか?

「僕はやっぱり、気持ちがノル曲を大事にしてるんですけど。そういう意味では、映画で使われている曲をよく使っています。有名なところで「ロッキー」ですね。テーマ曲、挿入歌を聴くと、気持ちが上がっていきます。
映像もあると、条件付けされやすいので良いですね。映画「ロッキー」の挿入歌で「Burning Heart」という曲が大好きです」

ーこの曲は、実際にメンタルトレーニングに使われたりするんですか?

「私がサポートしている、中学校のサッカー部があるんですけど。そのサッカー部が全国大会に出場していく際に、この曲を試合前に毎回かけて気持ちを高めています。自然に周りのスタッフ、保護者もその曲を聴くと気持ちが上がっていくんです」

ー最後にリスナーの方にメッセージをお願いします

「心は自分で鍛える事が出来ます。僕の大好きな言葉で「ポジティブ・チェンジ」という言葉があるんですけど、自分自身がプラスの方向にチェンジしていくことです。そこで、プラスのものをいっぱい集めたり、幸せな事をいっぱい感じる。
マイナスになる事もあると思うんです。これは悪い事じゃないと思います、何かを考えるきっかけにして、長期的な展望で自分の成長や発見。人にポジティブなパワーを発信出来るように、思考を「ポジティブ・チェンジ」していくことを、普段からやっていってほしいと思いますので、ぜひ、チャレンジしてみてください」