Athelete News
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14.11.29
『東日本大震災復興支援 巨人VS阪神OB戦』


今週の「ATHLETE NEWS」は、先日コボスタ宮城で開催されたプロ野球OBによる伝統の一戦、『東日本大震災復興支援 巨人VS阪神OB戦』に出場したプロ野球の歴史を作ってきたOBの方たちのインタビューをお送りしました。

この試合は、震災からの復興を支援しようと巨人、阪神のかつてのスター選手、総勢72人が集まりました。
巨人は、世界の王貞治さんが監督。そして阪神は、川藤 幸三さんが監督を務めました。

現在の両チームを率いている原監督、和田監督も選手として出場しました。
最年長はなんと81歳、阪神の吉田義男さんです。

去年5月5日に東京ドームで国民栄誉賞を受賞して以来、巨人の背番号「55」松井秀喜さんも出場されました。

ー巨人のユニホームを着てプレーするのは2002年11月の日米野球以来という松井さん、試合後、久しぶりに55番の背番号を背負ってプレーした心境を語っていただきました


松井秀喜「ジャイアンツのユニホームを着て試合を出来たのは嬉しかったですね。懐かしい先輩方と一緒にプレー出来て素晴らしい1日となりました。ずっと付けていた番号なので違和感なく、意識せずにプレー出来て楽しい時間を過ごせました。
日本のプロ野球の歴史を作ってきた2球団ですから、これだけのメンバーが揃うチームないので特別なチームだと思います」





ー松井選手、巨人のユニホーム背番号「55」が似合ってましたね。いずれ、巨人のスタッフとして、監督としてまたユニフォームを着てほしいと思っている方も多いんじゃないでしょうか。

試合では4打数4安打の大活躍でした。特に2打席目は、因縁の遠山投手からワンバウンドでライトフェンス直撃の大飛球、その打球を見て松井さんは、「一番よく捉えたのはあの打席だけど、一番“現役じゃない”と痛感したのもあの打席」と、はにかみながら現役時代との違いを語っていました。この試合の為に練習は全くしていなかったそうです。

その松井秀喜さんが子供の頃憧れたというのが"ミスタータイガース"背番号31、掛布雅之さん。

この日の試合では、同級生でライバルの江川卓さんとの夢の対決が実現しました。
お互い59歳になっての対決は、掛布さんがレフトオーバーの2塁打で掛布さんの勝ちに終わったんですが、対決を終えての心境と
掛布さんにとっての江川さんはどんな存在なのかを聞いてみました。


掛布雅之「彼のマウンドにいる姿を見る、僕が打席に入る、球場に来ている方たちが喜んでもらえるというのは、僕自身も、彼に感謝しなければいけないと思います。そういう勝負を彼がしてくれたという事ですので。
巨人とは、いい意味でいい勝負させてもらったんでね、楽天の本拠地で試合をさせてもらったのは、ありがたく思います。80年という巨人の歴史、来年阪神も80年を迎えるわけですから、この2チームはプロ野球の歴史を感じますよね」





ー掛布さんは、江川さんが投げた外角高めを、流し打ちでレフトオーバーの2塁打を放ちましたが、あの一打について掛布さんはこんな風に語っていました。
「江川さんとやるならアウトになっても外野フライのほうが、放物線を描いたほうがファンも喜ぶと思って、逆らわずに打った」ということなんです。

そして今回、宮城県仙台で『東日本大震災復興支援巨人vs阪神OB戦』が行われたことについて、出場した選手はどんな事を思ったのか、巨人OB桑田真澄さんに伺いました。


桑田真澄「昔のライバル達、または大先輩、後輩、みんな集まって仲間として、野球界、東北のみなさんにも貢献していきたいと思いますね。その世代世代のスターがいるので、そういう人たちのプレーを見て、昔を思いながら楽しんでもらいたいですね。
今日は結果よりも、またみんながユニホームを着てプレーしている、それを見てもらいたいですね」

ー阪神OBで、楽天で初代監督を務めた田尾安志さんにも、この試合についての思いを伺いました

田尾安志「仙台で、この時期に外の球場でやるというだけで、冒険だと思うんですけど(笑)、みんなの思いが伝わったのか、天気もいいし、体の動きは以前と違うけど、こういう年齢になっても頑張っているのを見てもらえたらと思います。
みんなと集まるだけでも懐かしくて、それだけも嬉しいですね。意外と年齢いってても、動ける人もいるんですよ(笑)。フォームっていうのは、若い時と変わらないので、色んな人を懐かしんでもらいたいなと思いますね」





ーこの『東日本大震災復興支援巨人vs阪神OB戦』結果は、10対0で巨人OBが勝利しました。
桑田さんもおっしゃっていましたが、ファンは結果ではないところで楽しめたと思います。
試合後のファンの皆さんの声を聞いてみました。


「楽しかったですね。子供も知っている選手がいたので見に行こうと思って来ました。当時の輝いていたときの成績を説明しながらみてました」

「松井選手がすごくカッコ良かったです。引退したのに現役みたいでカッコ良かったです。将来は松井選手みたいに、いっぱいホームランを打って活躍したいです!」

みなさんの楽しかったと、笑顔が浮かびます。かつてのスター選手のグランドでの佇まいを見て、懐かしい思い出にひたられた方、たくさんいらしたでしょうね。