Athelete News
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14.11.22
白銀の世界に踊る
今週の「ATHLETE NEWS」は、ソチ・オリンピックのスキーフリースタイル女子ハーフパイプで銅メダルに輝いた小野塚彩那選手です。

ソチ・オリンピックが終わって9か月、改めて振り返ってみてどんなことを思うのかうかがってみました。


「競技を転向してオリンピックを目指してやってきたので今振り返っても昨シーズンで一番良い滑りを、決勝の2本目にできたっていうのは良い収穫だったんですけど、他の金、銀を獲った選手にしてみたら勝てなかったなという思います。だけど、目標は達成できたという面では良かったと思います。
これから一生、メダリストという肩書きはついてきますよね。メダル獲ったからすごいでしょみたいのはないですね。自分が選手をやっていくうえでの過程だったから、オリンピックでメダルを獲ったから終わりという思いも無いですし、これからどうしていこうという思いでやっているので、メダルを獲ったから自分が変わったというのはあまり無いですね」

ーソチ・オリンピックから正式種目になったスキーハーフパイプ。日本では、メジャーではない競技ですが、小野塚選手は自分がメダルを獲ることで、スキーハーフパイプという競技を皆に知ってもらうことが一番だという思いで、がんばったそうです。小野塚選手に、競技を始めたきっかけについて伺いました。

「今までは国内でアルペンレースだとか、基礎をやっていて、フィールドが国内だけになってしまっていたんです。スキーハーフパイプがオリンピック種目になったといった時に、趣味ではパイプに入っていたので「これだったら!」といった感じでスパッと競技転向しました。
基礎スキーで、技術選というスキーの中で、国内で一番大きな大会があるんです。そこで優勝をしたくてやってきたんです。そこで、9年間ずっと勝っている選手がいたんですけど、この選手を倒したら、スキーが上手いと認めてもらえる!その思いでやってきたんです。私が、もうちょっとというところで、その選手がやめてしまったんです。
目標が無くなり、モチベーションも上がらなかったんです。それも、今考えると良いタイミングだったと思いますけどね」

ーそして、国内のフィールドから世界へ移っていって、スキーハーフパイプは趣味でやっていたとお話していましたが、どんなトレーニングをしているのでしょうか?

「ジムでのトレーニングも行いますが、この2年ぐらいは自然の中でのトレーニングが多いですね。山登り、スタンドアップパドル、サーフィン、トランポリンとか自然と戯れることが多いです。
その中で負荷をかけてみたりとかが多いですかね。あんまり、走ったりとか辛いのは好きじゃないですね(笑)。そういう中で、どういう風にスキーに対して体が使えるというのを考えながら、トレーナーとも相談しながら、やっていますね」

ー最後に、小野塚彩那選手に今後の目標、そして、今目標に向かっているリスナーの皆さんにメッセージを伺いました

「一番を獲りたいという思いはより一層強くなりましたね。金を獲ることで変わるものは絶対にあると思います。銅ではダメだとおもうんですよね、今は純粋に何かで金メダルが欲しいという思いはありますね。
2年間やり続けてきて目標が達成できたのは、口に出す事だったと思います。口に出すことで、それに向かう過程というのが必ず生まれてきて、周りの人を巻き込んでいったり、応援してくれる人のスタンスも変わっていくと思います。口に出すことで情熱が相手に伝わると思うので、目指してるものがあるなら、「僕はこうなりたい!私はこうなりたい!」というのを、ずっと言い続けて目標を達成してほしいと思います」