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19.12.07
J1リーグ最終節 優勝争いの行方は
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今週の「Athlete News」は、サッカー元日本代表 播戸竜二さんをゲストにお迎えしました。

播戸竜二さんは、1979年8月2日生まれ、兵庫県出身。
1998年にガンバ大阪に練習生として入団、
U-19/U-20日本代表としても活躍。
2000年シーズンにコンサドーレ札幌へ期限付き移籍し、
岡田武史監督のもとコンサドーレ札幌をJ1昇格に導きました。
そして、2002年シーズンより期限付き移籍を経てヴィッセル神戸へ完全移籍。
2006年シーズンよりガンバ大阪に復帰。
この年にはA代表に初選出され、初得点も果たします。
その後、セレッソ大阪、サガン鳥栖、大宮アルディージャ、FC琉球を経て、
今年9月に現役を引退。
現在はサッカー解説やビジネスなどで活躍されています。


──まずは21年間のサッカー人生お疲れ様でした。振り返ってみてどうですか?

あっという間でしたね。21年間振り返ると長いなと思うんですけど、本当に一日一日一生懸命やってそれの積み重ねなので、気付いたらすぐに終わってた感じです。

──播戸さんは、途中出場で出られて、ハットトリックを決めているイメージがあります。

スタメンで出れたら一番いいんですけど出れないことも多くて。
その中で出た時に点を取るとか、その前にやってた選手たちにさらに元気を与えられたり、サポーターから“何かやってくれるんじゃないか。”みたいに思われる選手になりたいなっていう風に思っていましたね。
99年にワールドユースという世界大会があって、そこでは世界2位になったんですけど、日韓ワールドカップの監督もしていたトルシエ監督が「スタメンだけがいいんじゃない」って言っていたんです。
いろんな役割があって、試合に最後に入ってきて試合を終わらせる選手。途中で入ってきてゴールを決めてチームを勝たせる選手。
そういう選手がいるからスタメンだけじゃないんだ、というのを二十歳くらいの段階で言われていたので、スタメンで出たいっていう意識はありましたけど、それだけじゃない役割もあるなっていうのは自分の中でもありましたね。

──トルシエさんのサッカー哲学ですね。

そうなんです。僕らの世代は彼に教わった事は多かったなと思いますね。

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──そして、本日ついにJ1リーグ2019シーズンの優勝チームが決まります! 横浜Fマリノス と FC東京の直接対決!
FC東京は4点差をつけて勝たないといけない状況です。サッカーで4点差をつけるというのはなかなか難しいことなんじゃないでしょうか?


そうですね。FC東京は攻撃というよりかは守備をしっかりして勝ってきたチームなので、そのチームがいきなり最終戦で点を取れるかっていうのはなかなか難しいかなと思います。でも、サッカーは何が起こるかわからないので。
ただ、マリノスは攻撃でずっと勝ち上がってきたチームだから、この試合も“4点差つけられへんかったら優勝出来るわ”っていうメンタリティよりも、自分たちの今までやってきた攻撃的なサッカーで点をいっぱい取って優勝する!っていう風に選手たちもサポーターもなってると思うんです。
そういう風なメンタリティを持ってるときの方が強いんですよね。

──マリノスは本当に勢いがありますよね

今のマリノスのサッカーっていうのは世界的にもそうなんですけども激しいんですよね。
上下運動が激しかったり、運動量が多かったり、球際が強かったり。そういうサッカーをやっているマリノスが優勝するということは日本のサッカーにとってもJリーグにとってもすごくいいと思いますね。

──攻撃の形も完成されているように思えます。

前の3トップ、トップ下、4人の攻撃もそうですし、全員が激しく動いて連動性をもって、攻撃的に行こう!っていうサッカーなので、そういうサッカーの方が観ている人は面白いじゃないですか。
そういうサッカーのチームが優勝するっていうのは、サッカー界にとってはすごくいいかなって思いますね。

──昨シーズンは残留争いをしていた横浜F・マリノス。その時からやっているサッカー自体は変わらないということですか?

変わっていないですね。サッカーも積み上げなのでこういうサッカーをするというビジョンが、マリノスとしてはしっかり考えながら出来ていて、選手たちもそこを目指しながらやれたんだと思います。
チームって毎年絶対に変わるんです。でも、核となるような選手たち、やろうとしてるサッカー、監督やクラブがどういう風にやろうとしてるのかっていうのを少しずつ積み上げてきて、やっとそれが結果に出るんです。結果に出ないこともありますけど、積み上げてることが大事なので。
FC東京も長谷川健太さんが監督2年目で、
去年も最初グッと行って、最後沈んで優勝は出来なかったですけど、今年の場合はそんな沈んでないじゃないですか。
これが積み上げだと思うので、もし今年優勝できなかったとしても来年は来年で、また今の積み上げがあって来年のシーズンがあると思うので継続してやるっていうことが大事ですね。

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──今日の試合、どのような展開でどういう結果になると思われますか?


僕は「マリノスが優勝すると思います」って残り5試合くらいの接戦だったときに言っていたんです。
マリノスの練習の取材に行ったときに、試合の2日後ぐらいだったので主力選手はリカバリーみたいな感じで走ったりしていて、サブの選手達が練習してるんですけど、その選手たちの目の色であったり、練習の激しさがすごかったです。
それを普段からやってるわけですよね。これってなかなか難しくて、出れない選手ってどうしてもメンタルや体力を含め落ちていくんです。でも、逆にマリノスは上がっていて。
遠藤渓太選手にインタビューしたときは、「マルコス ジュニオールとか仲川輝人選手の代わりじゃない」と。自分が出たときは自分がゴールを決めるんだ、と言っていて。
サブと言われる選手たちがそういう強い気持ちを持っていて、周りの監督やコーチもすごくそれを煽ってしっかりと良い練習している。
なおかつ、優勝するぞっていうプレッシャーがあるようにも感じず、すごく楽しく和気あいあいとしてたので、そういうチームって優勝に一番近いなと思いましたし、何より得点を取るっていうのがサッカーでは一番難しいんですよね。
守備はみんなで頑張って守ればやれるんですけど、勝とうと思ったら得点を取らないとダメなんです。それが今のマリノスには出来ていると思います。
なので、今日の試合もマリノスがガーッと点を取りに行って、そこでFC東京が点を取ることもあるかもしれないですけど、マリノスは攻撃の手を緩めて守るのではなく、また点を取りに行ったりするので、最終的にマリノスが点を取りきって優勝するんじゃないかなっていう風に思いますね。

── FC東京はどんな風に戦ったらよいでしょうか?

FC東京はこれまでの積み上げがありますよね。ディフェンスラインはずっとしっかりしてますし、森重選手を中心にキーパーの林選手もいいです。
FC東京としてはマリノスがガンガンくる中、何とかそれをしのいで、永井選手やオリヴェイラ選手とかのスピードのある選手が点を取るのが良いと思います。
出来ることなら早い時間に点を取ってマリノスが焦って攻撃に入ったところにまた点を入れて、最後のロスタイムに4点目を決めて…みたいなのが理想ですね。

──先制点をどちらが取るのか、大注目ですね。

マリノスが最初に決めてしまったらFC東京は5点取らないといけないですからね。
ただ、FC東京のクラブや選手、サポーターからすれば悲願の優勝じゃないですか。ずっとリーグ優勝もできなくて、でも東京のチームなのでサポーターも多くて。
気持ち的には優勝してほしいなっていう思いもありながら、でも優勝ってそんな甘くないから、また来年に向けて積み上げなんやでっていう思いもあります。なので、すごく注目の試合ですよね。

──そして番組では、ゲストの方にCheer Up Songを伺っています。播戸竜二さんの心の支えになっている曲を教えて下さい

かりゆし58の「アンマー」です。
アンマーって沖縄の言葉でお母さんって意味で、去年沖縄に行ってたんですけど、その前にお母さんが亡くなったんですよ。
そんな中、この歌を聴いてお母さんのことを思いながらまた頑張ろうみたいな。お母さんのためにというわけではないですが、産んでもらった恩もあるし、色んな感謝も含めてこの歌をずっと聴いて頑張ろうって毎日思っていたんですよね。
お母さんは喋るのが大好きで、ずっと喋ってたんですよね。そこはちゃんと受け継いでいるので、そこに対する感謝もありますね(笑)。

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──そして、来年は東京2020オリンピックがあります。現在のアンダーのチーム状況をどう分析されてますか?

この間、広島で試合があったときに立ち上げの初めての試合みたいな感じでしたし、森保監督も選手たちに指導はしてなかったのでコロンビアとの試合は難しかったんですけど、やっぱり久保選手とか堂安選手とか、彼らは光るものがありました。
チームとしてはなかなかうまくはいかなかったんですけど、その中でも二人は本当にキラキラしていました。
その中に、今イタリアのボローニャというチームで活躍している冨安選手が帰ってきたり、またオーバーエイジが入ったりしたときに化学反応が起きると思います。なので、僕は東京オリンピック金メダル!と本当に思ってますね。
これからどうやっていくかが大事ですけど、彼ら二人は本当に力も持ってますし、この世代でもピカイチなので彼らを活かしながらそういうところを目指してほしいなっていう風に思います。

それこそ堂安選手に「東京オリンピックどういう感じ?」って聞いたら「金メダルしか狙わないです!」と。
金メダルしか狙わないっていう一心でサッカーをやります。そのためにチームも含めていろんな刺激を与えたり、自分が引っ張っていけるようになりたいです。みたいな話をしていました。
ただ、まだ選手たちも若いので精神的に主柱となるような選手が必要だと思いますね。

──オーバーエイジ枠が3人あるわけですよね。播戸さんだったらどなたを選びますか?

本田圭佑ですね。彼は、今まで言ってきたことを実現してきたじゃないですか。
東京オリンピックに入るか入らないかは分からないですけど、試してみたらいいと思うんです。
試してみて、久保選手や堂安選手も含め、彼らが本田圭佑という男とやることによって、どう感じて、どういう化学反応が起きるかっていうのはやってみる価値はあると思うんですよ。
本田圭佑も自信がないとオリンピックをやりたいとは言わないですから、彼はやりきると思います。森保監督の采配が楽しみですね。


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