Athelete News
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17.07.29
メイド・イン・ジャパン・サッカー
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今週の「Athlete News」は、昨シーズン現役を引退されて、現在は、今シーズンから東京ヴェルディユース監督そしてGM補佐を努めている、永井秀樹さんにお話を伺いました。


──永井さんが目指すヴェルディ像はどんなイメージですか?

僕はサッカーは芸術だと思っているんですよ。
映画だったり、ミュージカルだったり…エンターテイメントの中での勝負だと思うんですよね。お金をいただいて観に来ていただける方が、その試合でどれだけ感動してもらえるかが勝負だと思うんですね。
昔のヴェルディのサッカーは、誰が見ても面白いし、楽しいし、美しい、そして強いという、すべてが揃ってた気がするんです、それがすごく大事なんじゃないかと思いますね。もちろん、勝ち負けは大事ですけどね。

──今、率いてらっしゃるのはユースのチームですけれども、その指導をされている時も、やはり人に感動を与えるようにというのは仰っているんですか?

はい、一応伝えていますけど。難しいんですよね、勝たないと説得力ないですし、育成年代ってすごく難しいですね。人間教育も必要じゃないですか?アメとムチじゃないですけど、優しいだけじゃダメですし、時には嫌われ役にもならないといけないし。
それは自分の経験を踏まえて、高校時代、本当に厳しく指導していただいた、その先生のおかげだっていうのは今となってはすごくわかるので。
そういうのは、何年、何十年先に、当時嫌だったけど、本当にあの監督はチームのことを思ってやってくれてたんだと、言ってもらえるような指導者になれたらいいなと思うんですけど。なかなか難しいですね(笑)。

──嫌われても厳しくするって、けっこう難しいですよね

最近現場で向き合うと、嫌われるのをビビってるとダメな気がするんですよ。毎日楽しくてもいいと思うんですけど、それじゃ絶対プロになれないし、上にはいけないし。
今、指導してる子の中でも、順調にいけば何人かはヴェルディで活躍して日本代表まで行ってくれると思うんですけど。
自分が本当に興味があるのは、そこにいけない子が10年後、20年後にどういう人生を歩んで、自分が指導した時間が、10年先に1人の男として、どう生きてくれるのかな?っていう、こっちの方がすごく興味があって。

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──これからの東京ヴェルディ、そして日本のサッカー界にはどんな選手が必要だと思われますか?

まずはヴェルディがJ1に上がって、日本サッカーを引っ張っていけるようなチームにならなければと思いますし。
そこで日本のサッカーが目指す理想的なものを、ヴェルディの中で作っていければ、当然日本のスタンダードになり、世界で勝負できると思うので、そこを目指してやっているつもりです。

もっと言うと、ワールドカップで勝つためにもそうですし、本当に世界一を目指さないといけない時期だと思うんですね。
今の段階でこんなこと言うと「何が世界一だよ」と言われるかもしれないですけど、そこを目指さない限り、ここからの成長はないと思うんですよね。
そこを我々サッカー人みんなが考え続けて、その目標に向かってやっていくのが大事かと思います。

──世界一を目指す時に、世界で強いと言われているサッカーを研究するのか?
それとも、日本ならではのオリジナルのものを突き詰めるのか?


僕は日本オリジナルだと思うんですけどね。メイド・イン・ジャパンのサッカーを作って、日本人しかできない、日本人の特徴を生かしたサッカーが絶対あると思うんですよ。それを突き詰めていくしかないと思うんですよ。

──毎回、ゲストの方のお気に入りの1曲を伺っています。永井さんの思い出の一曲などありますか?

勝手に師匠と呼ばせていただいてるんですけど、藤井フミヤさんの「TRUE LOVE」ですね。
僕たちはチェッカーズの大ファンですし、中学生の頃はフミヤさんカットをししたんですけど、国見高校に進学する時に丸坊主なんですよ。親元を離れることよりも、フミヤカットを切らないといけないのが一番後悔だったくらい、チェッカーズのファンでしたね(笑)。

それこそ93年ですかね。Jリーグ開幕の時に知り合いの方が紹介してくれて。今でも覚えていますよ、僕、用事で新横浜かどっかで、知り合いと食事をしてたら携帯電話が鳴って、出たら「おー、フミヤ」って。
麻布十番で飲んでるって話で、会食を途中で打ち切って急いで直行ですよ(笑)」

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──お会いしてどうでしたか?

お会いしたら、もう、まさに藤井フミヤで。
多少お酔いになられていて、氷を割るアイスピックでピアスを開けろみたいになって(笑)。
ピアス開けた方がよくない?これで今やろうみたいになって(笑)。
それが初めてなのでよく覚えています。
そのあと自分で機械で開けましたね。それ以来、尊敬させてもらってます。


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