Athelete News
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16.11.12
大学駅伝界 期待のホープの挑戦
今週の「Athlete News」は、10月30日に青山学院大学の学園祭で行った、公開収録の模様をお届けしました。
ゲストには、青山学院大学陸上競技部・原晋監督と、下田裕太選手をお迎えしました。
原監督に、常勝軍団育成方法について伺いました。
そして、アニメ好きの下田選手が選んだ”Cheer up! Song”についても伺いました。



──原監督は10年間サラリーマン生活をされていたんですよね?

原監督:そうですね。陸上とは縁を切りまして、ビジスマンとして10年間広島の中国電力の方で仕事をしていましたね。

──そこから、どういう道のりで監督になったんですか?

原監督:高校時代の後輩から紹介を受けて監督になったわけですけど、10年ぶりに陸上の現場に立った時にまったく変わってない光景だったんですよ。

──それは良い意味ですか?悪い意味ですか?

原監督:悪い意味ですね。
10年前の指導されている光景、私が10年ぶりにグランドに立って”これなら、なんとか変えることができる”と瞬時に思いました。

──それまで監督の経験はなかったわけですよね?

原監督:一切ないですね、テレビで箱根駅伝を見たことないです。
私は名古屋の中京大学出身ですから、箱根駅伝を走ったことがないですし、監督したこともありません、テレビで見たこともないですね。

──監督をするという事はイメージが湧いたんですか?

原監督:ビジネスマンとしてはそこそこさせてもらいまして、ベンチャー企業も5人で会社をスタートさせたんですけど、いま100人くらいの大きな会社に成長しました。
人事、労務、総務、経理、営業、すべてやらせてもらったんですね。
それの積み上げと、スポーツの積み上げって、そんなに変わるもんじゃないんですよ。

──監督業が手さぐりの状態で、何から始めたんですか?

原監督:まずは規則正しい生活ですね。走ることは、パンツとシャツで走るんです、誰も助けてくれないんですよ。
夜早く寝て、朝早く起きて、3食しっかり食べる。ごくごく当たり前の事をやらせるのが大変なんですよ。
部員は5時に起きて、門限が22時なんですよ。

下田選手:僕たちは22時門限が鉄の掟なので、1年間365日のうち350日くらいは、22時には寮にいます。

──門限を破ったらペナルティはあるんですか?

下田選手:僕が入学してからは、誰も破ってないので分からないですね(笑)。

──部員の方は何人いるんですか?

原監督:いまは寮に40人いるんですね。
私は13年目で、7年くらい前から門限破りはいないですけど当初は大変だったんですよ(笑)。
28年間、箱根駅伝から遠ざかっていたチームを預かっていたので大変でしたけど、大変な頃の方が面白かったですね。

──門限破りのペナルティはきついものですか?

原監督:やらせたわけではないですけど、大概、阿吽の呼吸で丸坊主になっていますね(笑)。
でも、私は丸坊主は嫌なんですよ、学生たちに「丸坊主だけはするな」と言っているんですよ。逆に丸坊主をした学生がいると、何かやらかしたことになっているので。

下田選手:”寝坊か、門限破りか”みたいな感じですね。
時間が一番重要なので、朝練も5時に起きて、きついんですけど寝坊もダメです。
2人部屋になっていて、寮にいるかいないかの札があるんですけど、”部屋の2人がまだ来てないな”と思ったら、コソッと起こしに行くことはありますけど。
それを、マネージャーに起こされるとアウトなんですよ。

──毎回、ゲストの方にお気に入りの1曲を伺っています。下田選手が勝負の前に聞いている曲や、心の支えになっている曲を教えてください

下田選手:僕は好きなアイドルマスターの曲で、周防桃子 (CV.渡部恵子)の「MY STYLE! OUR STYLE!!!!」という曲です。

──どういうところが好きなんですか?

下田選手:歌詞からも分かるように、”MY STYLE! OUR STYLE”といって、僕、出雲駅伝のときに憧れの先輩を見てきたので、自分の中でもそのくらい力がついていると思って思いっきりいったんですけどダメで。
”自分のレースをしないといけない”という意味と、最後の歌詞に「期待してなさい」という言葉が入ってるんですけど、”期待していてください”ということで、決めました。

──今年の駅伝、第8区で区間賞を獲得した下田選手に伺っていきたいと思います。
初めての駅伝で素晴らしい記録を残されましたが、どういうお気持ちでしたか?寝る時とか、起きた時に緊張感はありましたか?


下田選手:箱根はあまり緊張しなかったのを覚えています。
前日に往路がやっているので、前日の結果はある程度わかっているんですよね。今年の区間配置的にも、前半勝ってたら、後半強い選手が並んでいたので、”これはいけるな”と思いました。

原監督:監督目線から言うと、去年まではノープレッシャーだったんですよ。
右肩上がりで上がっているから、やればやるほど面白くなっていった。今年、プレッシャーかかったよね(笑)。

──監督が一番プレッシャーかけてますからね(笑)、他校の人からマークされる存在になっているわけですもんね

下田選手:去年の4年生が強かったので、去年は繋ぎ区間と言われる、あまり強い選手が来ない区間で大暴れさせていただいたんですけど。
今回は強い選手が来る中で勝負しないといけない、しかも優勝を目指すチームということで、やはり今年の方がプレッシャーはかかりますね。

──下田選手は走りたい希望の区間はあるんですか?

下田選手:今年は4区を走りたいって言っています。

──どんな区間ですか?

下田選手:今までは最短区間だったんですけど、今年から少し距離が伸びまして、往路でも重要になってくる区間です。しかもアップダウンがあるので、しっかりとしたトレーニングをしてこないと走れない区間なので、そこで勝負したいと思っています。

──選手が”この区間を走りたい”という希望は通るものなんですか?

原監督:一応さりげなく聞きますね「何区希望なの?」という感じで(笑)。

──山の神の神野選手がいなくなるわけですよね?

原監督:これ幸いで、5区の距離が短くなったんですよね。
だから、わりと対応できる選手はいるんですね。逆に4区が重要度を増しています。
2区がエース区間と言われているんですけど、今年からは4区が準エース区間になりますので大変重要な区間になりますね。

──東京オリンピックは、トラックよりも狙うならマラソンですか?

下田選手:もちろんです。僕はマラソンで勝負したいと思っています。

──原監督から見て、下田選手のマラソンへの適性はどうですか?

原監督:東京オリンピックは夏の大会ですから、高速レースにならないんですね。
2時間10分前後でメダルが獲れる領域なので、彼は暑さにも強いので十分チャンスはあると思います。

──原監督は指導の時は、オリンピックを見据えて、ということも考えていますか?

原監督:去年から考えるようになりました。まったく遠い夢物語じゃない、近いところまで来てますから。
チーム全体でもオリンピックを狙おうという意識に変わってきましたね。

──ぜひ、日本の男子マラソンを復活させていただきたいです

原監督:青山が変えると思います!








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