今週の「Athlete News」は、先週に引き続き、夫婦でリオ・パラリンピックに出場した、ご主人の広瀬悠選手、銅メダルを獲得した奥様の広瀬順子選手にお話を伺いました。


──2人が知り合ったきっかけは何ですか？

順子選手：2013年に、アメリカのコロラドで国際大会があって、選手として一緒に行って知り合いました。

──最初の印象はどうでしたか？

順子選手：面白いおじちゃんいるなと思って（笑）。

──悠選手はどうでしたか？

悠選手：若い子が入ってきたなという感じですね。

──最初から2人が好意を持っていたわけではないんですか？

順子選手：初対面の試合の時は、選手の一員として話すくらいでした。

──好意を持つきっかけとなったのはいつですか？

順子選手：また1年後、同じ場所に選手として一緒に試合に行って。10日間くらい期間があったんですけど、前の試合より話す機会が多くて、そこで仲良くなりました。

──そこから交際に至るという感じですか？

順子選手：そうですね、試合から帰ってすぐに交際しました（笑）。

──ちなみに、どちらから告白されたんですか？

悠選手：付き合うきっかけは、僕が自分から言いました。

──付き合った当時、住んでいた場所は離れていたんですか？

順子選手：私は東京にいて、悠さんは愛媛に住んでいました。

──プロポーズは順子さんからされたと聞きましたが？

順子選手：はい、私からしました（笑）。
愛媛と東京が離れていたので、遠いし、”あまり会えないから別れた方がいいんんじゃないか”とか、いろんな話し合いがあったんですけど。
私が別れたくなかったので、遠いのが問題なら結婚すればいいじゃんと思って「結婚して」って言いました（笑）。
遠かったので電話だったんですけど「結婚してよ」って言いました（笑）。

──悠さんは”プロポーズされるかな？”という予感みたいなものはあったんですか？

悠選手：そうですね、グイグイ来てたので（笑）。

──家事の分担とか役割はあるんですか？

悠選手：僕はやってもらってて、やってなかったらイライラするので、気付いた方が率先して家事をこなすと。

──食事面はどうですか？

順子選手：食事も2人で一緒に作ることが多くて、味付けは悠さんの方が上手いので。私は野菜を切る担当、悠さんは味付け担当でやっています。

──夫婦喧嘩をされることはあるんですか？

順子選手：今までに2回くらいしました。滅多にしないんですけどね。

──喧嘩の原因は何ですか？

悠選手：柔道のことですね。試合前になると、2人ともナーバスになっているので、ピリピリっと怒りますね。

──喧嘩した後の仲直り方法はありますか？

順子選手：喧嘩してる時はお互い熱くなってるので、言いたいことを言い合うんですけど。
悠さんの方が大人なので、10分くらいしたら落ち着いてきて。”話し合いをしよう”という雰囲気になって、「お互い悪かったね」って言って仲直りします。

──4年後は、いよいよ東京でパラリンピックが開催されます。決まった時は大きな目標になったんじゃないですか？

順子選手：そうですね。東京で開かれるということで、地元なのでそれを目指そうっていうのもあったんですけど。
私の場合は、”まずはリオ・パラリンピック”と思っていたので。いま終わって、やっと東京に向けて頑張ろうと切り替えた感じです。

──悠選手はどうですか？

悠選手：僕は、今回のリオ・パラリンピックはたまたま出れただけなので。
初めから東京パラリンピックを目指しました。やっぱり、特別な思いがありますね。

──東京ですから、お2人とも思うところは大きいんじゃないですか？

悠選手：2人で、初めから東京パラリンピックに出ようと思って今の会社にも入ったので、思いは強いですね。

──悠選手は、順子選手のコーチをしながら自分の練習もしないといけない…本当にお忙しいですね

悠選手：二足のワラジで大変ですね（笑）。

──今週も、ゲストのお2人にお気に入りの1曲を伺いたいと思います。悠選手が試合前に聞いている曲や、心の支えになっている曲を教えてください

悠選手：アントニオ猪木選手の入場曲ですね。プロレスが好きでプロレスを観ていたのと、高校の同級生が九州でプロレスラーになっているので。それもあって、よく聴くことになりました。
やっぱり闘魂を感じるし、この音楽を聴くと、だんだん熱くなってきますね（笑）。

──どんな時に聴かれるんですか？

悠選手：やる気のない時とか、これを聴くと練習しようとか、試合に向けて心が高まっていきますね。

──猪木選手はプロレスの枠を超えて、いろんな格闘技の方と戦ったりするじゃないですか。悠選手は柔道以外の格闘技に興味があったりは？

悠選手：僕はブラジリアン柔術で黒帯もとってるし、総合格闘技も昔ちょっとやっていたので教えていて。弟子がプロ格闘家になって、その選手が悠輝平と言います。

──柔道だけじゃなくて、他の競技をすることによって柔道に返ってくることもあるんですか？

悠選手：いろんなことをやれば、いろんなことを学べるし、全部やっていることに無駄がないので幅広く取り入れています。

──順子選手へのコーチングの時にも、取り入れたりするんですか？

悠選手：そういうのも説明して、ブラジリアン柔術の寝技も、順子さんが特化してきたのもそのおかげだと思っています。


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