Athelete News
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16.10.22
卓球界の未来を切り開く
今週の「Athlete News」は、先週に引き続き、リオ・オリンピックの男子卓球・シングルスで銅メダル、そして、団体で銀メダルを獲得されました、日本卓球界の至宝、水谷隼選手をゲストにお迎えしました。

今週は、水谷選手にまつわる噂の数々、さらに、4年後の東京オリンピックについて伺いました。



──ロンドンオリンピック後、一度は卓球を辞めようと思った。4ヶ月間ラケットを触らなかったとか?

卓球に違法ラバーを使用している選手が世界中にいて、いわゆる用具ドーピングと言われています。それを国際卓球連盟に訴える活動をしていて、一時、国際大会を辞退していたんです。

──違法ラバーというのは、どういったものなんですか?

卓球の用具って、ラケットにラバーを選手が張り合わせるんですけど。その時にサラダ油みたいな溶剤をラバーに塗る事によって、ラバーが膨張するんですよ。
その反発が伝わって、すごい威力のあるボールが打ち出せるようになります。打ち合うと音が全然違うのですぐに分かるんですよ。

──今回のオリンピックでも、違法ラバーを使っている選手は何人もいたと?

ほとんどですね、使ってない選手は滅多にいないと思います。

──それは団体自体が指導しないといけない問題じゃないですか?

この件に関しては、国際卓球連盟も認めているんですよね、それは知っていると。
ラケット検査って毎回あるんですよ。ラバーの厚さを測ったり、平坦性を測ったり、後は匂いで有機溶剤を使ってないかとか。
今の溶剤は、そのどれもがクリアされてしまうんですよね。

──それは、白黒ハッキリさせてほしいですよね

日本で新しい機械を提出したんですよ。でも、ボツになってしまって、そのへんは色んな深い事情があるんでしょうね。

──試合中はパンツを履かないんですか?

履かないですね、これは伝統です。青森山田という高校だったんですけど、先輩がみんなノーパンだったんですよ。
最初は、”なんでだろう?”と思っていたんですけど、開放感がいいなと思ったんですよ。

──練習の時は履いてていいんですか?

学校にはパンツを履かないで、卓球のショーツを履いていくんですよ。
卓球のショーツが、普段はパンツ代わりになって、卓球している時はそれがショーツになるんですよ。

──年収が1億円近くあるというのは?

卓球の選手って、海外でのリーグでの契約金とか、大会の賞金、スポンサー、イベント、講習会の出演料とか、全部足すと1億円くらいあるんじゃないかなって。

──大会の賞金は優勝するとどれくらいなんですか?

僕が今までで1番高かった賞金は、1200万くらいですかね。

──海外に飛び出て戦っている水谷さんだからこそで、逆を言えば日本で卓球だけで生活するのは難しいんじゃないですか?

卓球人口って日本に30万人以上いるんですよ。その中で卓球だけで生活できてる人は30人前後だと思うんですよね、すごく狭き門なので。

──日本の場合だと実業団なんですか?プロ選手なんですか?

日本の場合は、ほとんどの選手が実業団に入ります。ごく僅かだけど、僕とか、今回出ていた吉村とかは、スポンサーをつけてプロの選手として活動しています。

──まずリーグがないと、なかなか回っていかないですよね

まだプロリーグが無いので、みんな仕事をして午後から卓球するみたいな生活なんですよ。

──今週も、水谷隼選手のお気に入りの1曲を伺いたいと思います。 勝負の前によく聞いている曲や心の支えになっていた曲などはありますか?

今回のオリンピックで、三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBEの「次の時代へ」という曲を、めっちゃ聴いてました。
嫁がものすごく大好きで、その影響で一緒にライブに行ったり、結婚式のVTRでメッセージをもらったりとか、そういう繋がりで僕もファンになっちゃって(笑)。

──ご本人からコメントをもらったら、奥さん嬉しいですよね。

めっちゃ感動してましたよ。コメントいただいて、僕もそれから”すごいな”って。

──ちょっと嫉妬しないんですか?

それを見て、僕も嬉しいんですよ。嫁が盛り上がってくれてるのを見ると。

──この曲はどんな曲なんですか?

「いつか信じた夢に 光見えない時でも 願いだけは 消さないように 強く思い続けた」という歌詞があって。
自分にすごく合ってるなって、全部の歌詞を見ても、リオの前の自分にぴったりだなと思いました。

──新たな時代、ステージに進みましたよね

今まで一生懸命やってきて、なかなかメジャーになるきっかけがなかったんですけど、今回のメダルによって大きく変わったので、卓球界みんなが喜んでくれていると思います。
この勢いをいかに継続していくかというのが、いま自分に与えられた課題だと思っています。


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