Athelete News
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16.07.02
プロトレーナー・木場克己が教える、体幹メソッド
今週の「Athlete News」は、体幹トレーニングの第一人者で、サッカー日本代表、長友佑都選手らを指導するプロトレーナー・木場克己さんにお話を伺いました。

──長友選手は、木場さんが見られたときは大学でも控えくらいの選手だったんですよね?

その時は、サッカーができないということで、ボールも蹴れない、走れない、当時は悩んでいましたね。

──そこで、体幹が必要だということになったんですか?

初めて見たときはガタイは良かったんですよ。
体幹トレーニングも、高校の頃からやってますということで、いろいろ探りをいれたら体幹でもバランスが悪くて。
外の筋肉だけしか鍛えてなかったんですよね。

体が小さいじゃないですか?大きい相手に自分の力を試そうとしたときに、”ガツン!”といくためには、強い筋肉を作らないといけないということで、外だけやっていたらしいんですね。
そこから、インナーマッスルが弱くて、骨の歪みに痛みが出てきて、ヘルニアみたいな感じになって。

──体幹トレーニングというのは、怪我を治すためのものなんですか?

体幹という言葉がパーツですよね。例えば、頭で言ったら頭部、腕だったら上肢と言うんですよ。
胴体をどう鍛えるか、そこを上手くバランス良く、外の筋肉、中の筋肉を一緒に使わないと連動できないんですよ。
まず、中から鍛えていって、太い芯の通った軸を作る感じですね。

──他の選手も同じトレーニングをしたら、長友選手の様な同じ強さを得られるんですか?

トレーニングしたら、同じようになります。
ただ、もともと持っている心肺機能とか、そういう部分は走り続けないと出来ない部分はあります。
もともと、肺活量の強い選手と弱い選手で少し差が出るんですけど。

──長友選手は、試合の最後まで走り続けているイメージですね

中学校の頃は、マラソン大会とかでも半分以下だったらしいですね。
先生が陸上部と一緒に走るメニューをやったら、だんだん伸びてきたそうです。
中学生って心肺機能、高校生は筋力アップなんですよ。タイミングを逃すと、伸びなくなっちゃったりするんですよ。

──人によって鍛え方は変えるものなんですか?

トレーニングは変えています。まず原因を突き止めるので、その選手によって目標がありますから、それに向かっていくためのラインを作ってあげたりします。

──体を見ていて違いはありますか?

体もそうなんですけど、メンタルが強いんですよね。
自分が見ているトップアスリートは、”自分でどうにかしたい”という気持ちと、自己管理ができるようになるんですね。
トレーニングメニューを与えても、チョイスして自分のものに変えていく部分があって、与えられてるだけじゃダメなんですよ。

──毎回、ゲストの方のお気に入りの一曲を伺っています。木場さんがトレーニング中に流している曲や、選手に教えてもらって気に入ってる曲などを教えてください

三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBEの「R.Y.U.S.E.I.」ですね。選手から聴いてきました(笑)。

──スポーツに取り組むトップアスリートにとって、体幹トレーニングというのは大事だと思うんですけど
逆に、一般の人たちにとって体幹というのはどういうものなんですか?


よく言うのは姿勢の話をしますね。その姿勢でも、腹式呼吸をすることによって、ベルトをぎゅっと締め付けるイメージです。
よく、筋肉のコルセットと言いますけど、そういう風にすると姿勢、骨盤が安定します。

──呼吸で筋力が鍛えられるんですか?

腹式呼吸、ドローインというんですけど、鼻で息を吸って膨らませて、口で大きく吐いて縮める感じにすると代謝も良くなって、インナーマッスルが鍛えられるんです。
そこで筋肉のコルセットを作る感じです。