Athelete News
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16.03.12
不屈の精神、進化し続けるもの
今週の「ATHLETE NEWS」は、先週に引き続き、広島カープの黒田博樹投手のインタビュー後編です。
今シーズンの意気込みについて伺いました。


──チームとして大きな出来事といえば、前田健太投手がメジャーリーグに行かれたことだと思いますが?

チームとしては痛いんですけど、残ったメンバーでやるしかないですし、選手ひとりひとりが、去年以上の成績を残す気持ちで責任を持ってやれば、その穴をカバーできるんじゃないかと思います。

──前田投手から「メジャーリーグに挑戦したい」という相談はありましたか?

シーズン中に、みんながいる所でそういう話は難しいですし。
トレーニングルームで、2人きりになったときにちょっと話はしてました。実際に彼の口から聞いたのはシーズンオフですね。

──若手投手陣はどういう雰囲気ですか?

ピッチャー自体は若い力のある選手はいっぱいいるので、何かきっかけを掴めば、そのまま勝っていけるピッチャーがたくさんいると思います。

──逆に、”自分たちにチャンスがくるんだ”と、前向きにとらえているんですか?

ぜひ、そうであってほしいと思います。
マエケンの枠が空いて、いろんなピッチャーが入れるチャンスがあるので、そういう気持ちでいてれくてるはずだと思います。

──前田投手が選んだチームがドジャースですよね、何かアドバイスはされましたか?

背番号が僕と同じ18番ということで、不思議な感じはしますね。
町の雰囲気とか、特にロスで生活しようと思うと渋滞が毎日あるので、極力、球場に離れてない所がいいんじゃないかなという話はしました。
あとは、ドジャースのエースピッチャーのカーショウ投手にメールをして「前田健太投手が行くので、何かあればよろしく」と送りました。

──野球の技術的なアドバイスはあったりするんですか?

技術的というか、アリゾナでキャンプをしてるはずなんですけど、アリゾナは空気が乾燥していて変化球に関しては曲がりずらく、ボールが動きにくいんです。あと、打者のボールが飛ぶんですね。
湿気が多い日本と、乾燥しているアリゾナでは、ボールの扱い方も違うので、そこは、あまり惑わされないようにというメールはしました。

──黒田さんも、球場によって投球術を変えていたということですか?

頭の切り替えというか、”こういうボールになっても仕方がないな”とか、頭に入ってるだけで違いますし。
それが分からないと、”いつもと違うな?”という感じで、自分の中でどんどんおかしくなっていくということもあるので、それを頭に入れてるだけで違うと思います。

──日米通算200勝まで、あと7勝。見えてきたと思いますが、数字に対する思いはありますか?

200勝というのは素晴らしい記録だと思いますけど、今年もう1年ユニフォームを着て、現役を続けると決めた以上は通過点にしないといけないなと思ってます。今はそういう気持ちですね。
数字に対するこだわりというか、そういうのは思ってないですけどね。

──広島東洋カープが優勝を目指していくことの方が大事ということですか?

そうですね。そういう気持ちで常にやっていれば、そこのこだわりはなくなっていくんじゃないかと思います。
ただ、199勝くらいで、なかなか勝てなくなってくると考え出すんじゃないかと思いますけど(笑)。

──マスコミからの声だったりというのは、選手にとって気になるものですか?

200勝の重みっていうのはまだ分からないけど、その時になってみてですね。
ピッチャーは1週間に1回程度しか投げられないので、そこで勝てないと、また1週間先延ばしっていう感じになると思うので。そこでまた、しくじってしまうと、精神的にきつくなってくるんじゃないかと思いますけどね。

──今週も黒田投手にお気に入りに1曲を伺いたいのですが?

福山雅治さんの「家族になろうよ」ですね。

──去年は、福山雅治さんの「少年のうた」という曲をライブで聴いて、復帰しようかなと思われたと伺いましたね

僕は、福山さんの歌は大好きで、いろんな曲を聴かせてもらってます。「家族になろうよ」は、すごくいい歌で、よく聴かせてもらっていますね。

──ご家族と離れ離れになっている分だけ、家族に対する思いも強くなっているんですか?

そこまでは、気にはしてないですけど(笑)。すごく歌詞もいいですし、コンサートで聴かせていただいて、すごく素晴らしい歌だなと思いました。

──最後にリスナーのみなさん、全国のカープ女子、カープ男子にメッセージをお願いします

今年1年、またユニフォームを着て現役を続けることになったんですが、チーム一つになって優勝を目指して頑張りたいと思いますので、今まで通り、熱い声援をいただけたら嬉しいと思います。