• mixi
  • Facebook
  • ツイッター
  • Google
  • TOKYO FM
  • TOYOTA
Home>Legend Story
Legend Story
17.12.09
地獄の伊東キャンプ
null

1979年秋、静岡県の「伊東スタジアム」で、今なお伝説として語り継がれる巨人の秋季キャンプが行われた。

当時の巨人は、V9の主力選手がほとんどいなくなり、78年は2位、79年は5位と、2年連続でリーグ優勝を逃していた。
   
危機感を誰よりも強く抱いていた長嶋監督が若手選手の育成を目的に、10月末から11月下旬までの3週間、徹底的に鍛え上げたのだ。

あまりの厳しさに「地獄」とまで呼ばれたこの伊東キャンプ。
参加したのは、江川、西本、鹿取、角、中畑、篠塚、山倉ら期待の若手18人。

連日、急勾配の坂道ダッシュ、800メートルラン、筋力トレーニング、投手は400球近くの投げ込み、野手は1000本ノック。
宿泊する部屋でも選手たちは、畳が擦り切れるほど素振りに打ち込んだ。

朝7時半に起きてから夜9時まで、食事と風呂以外はひたすら練習。
あまりの厳しさに、ノック中に泣き出す選手、極限までの疲労で、風呂場や廊下で寝てしまった選手もいたほどだった。
   
この地獄と呼ばれるほどの猛練習によって、若手18人は一流への手がかりを掴んでいく。
角は、サイドスローへピッチングフォームを変え、悩んでいたコントロールを克服。
“青いイナズマ”と呼ばれた松本は、瞬足を活かすため右打ちから左打ちへと変え、後にセ・リーグ最多盗塁記録を作った。

地獄の伊東キャンプを乗り越えた精鋭18人。
彼らが中心となった巨人は、80年代4度のリーグ優勝、2度の日本一に輝いた。

----------------------------------------------------------------------------------------------------------------
過去1週間分の番組が無料でお楽しみいただけるradikoタイムフリー
番組を聴いて気に入ったら、SNSで友達にシェアしよう!

12月9日(土)OA分の放送はこちら

Message

Circle of Friendsや藤木直人さん、高見侑里さんへのメッセージはこちらから。あなたのスポーツ体験と気分を盛り上げるためには欠かせないリクエスト曲をお待ちしています。