TALK SESSION 2
「エンタメの夜明け」流、ビジネスに役立つメンタル論
─必ずウケる方法はないけども、
必ず受かる方法はある。
「エンタメの夜明け」流、ビジネスに役立つメンタル論
─必ずウケる方法はないけども、
必ず受かる方法はある。
堀江:僕、「東大受験企画」っていうのをAbema TVで鈴木おさむさんとやってて。
馬場:放送作家の。
堀江:はい。芸人さんに東大を受けさせて、東大に合格させたいって思ってて。
馬場:ドラゴン桜みたいだね。
堀江:そうそうそう。ドラゴン桜なんだけども。今までテレビでありとあらゆる人たちがやって、全員失敗しているの。
馬場:誰も入れてないの?
堀江:誰も入れてないんですよ。「俺だったら入れられる」って言って、「ドラゴン堀江」っていうんですけども(笑)
馬場:あははは!(笑)「ドラゴン堀江」って言うんだ!
堀江:もちろん、ドラゴン桜のチームには了承もらって。
馬場:話を戻すと、気を遣っていると凄く精神にくるというのは、どういうことなの?
堀江:この番組をやって分かったのは、オーディションをやって、まぁまぁ点数が取れそうな子たちを呼んだんですよ。芸人2人とグラビアアイドル1人。
そしたら、そのまず1人の芸人がメンタルが崩壊してきて。「1人で勉強ずっとするのは、難しい」みたいな。
馬場:うん。
堀江:そしたら、今度はグラビアアイドルの子が番組中に泣いちゃったりとかして、「1人でやると、もうなんかダメです、無理です」みたいな。
で、「え、どうして?そんなことになるの?」って思ったら、「堀江さんはメンタル強いんですよ」っとかって言われて。僕の周りって、よく考えたら、確かに小学校の塾からずっと、受験エリートしかいないんですよね。
馬場:東大行くぐらいだからね。
堀江:めちゃくちゃ天才か、メンタル超強いやつしかいないんだと思って。だから、受験ってメンタルだったんすよね。
馬場:一にメンタル?
堀江:完全にメンタルっすね。
馬場:記憶力とかも全く関係なく?メンタル?
堀江:メンタルっすね。それでもう、「メンタルってすげー大事だな」って思って。だから、おもてなしをする時の気の遣い方とかってところも、メンタル的なところが結構あると思うんですよね。
馬場:確かにそうかも。
堀江:だから「みんなが実践できるかっていうとそうでもないのかもしれないなぁ」とは思いました。
馬場:面白い。
馬場:これね、その高学歴でね、東大とか出ている人って、あんまりここの「エンタメの夜明け」に出ているくる気遣とか遠いところにいて、そういう人たちはどちらかというと、極端なことを言えば「大学も行く必要はない」みたいなことを言ったりするけども、案外そうでもないないような気がするのだけども。
堀江:いやー、やっぱりすごい考えるし。
馬場:そうそう。
堀江:集中力が続くんですよ。つまり、たぶんハイになっているすよ。例えば、「エンタメの夜明け」で言うと、ディズニーランドを誘致しようとした時に、気持ち良くなっていると思うんすよ。
馬場:アドレナリン出まくり?
堀江:読みながら、絶対ここで堀さんは、ハイになっているよ、って思いましたもん。
馬場:そうかも!(笑)
堀江:あれ、たぶん「俺って天才」って思いながら、やっていたと思うんですよ。そして、「エンタメの夜明け」が難しいのって、受験って簡単なんですよ。僕からすると。
馬場:相手がいないから?
堀江:いや、必ず受かる方法があるから。 だから、俺、芸人のやつに言ってやったんですよ。「必ずウケる方法はないけども、必ず受かる方法はあるから頑張れ!」って。
馬場:おもしれー!!(笑)
それは「ウケる」っていうのが難しいのは人によって千差万別だからだけど、「受かる」っていう真実は1つだから、というイメージ?
堀江:うん、受験って正解があるんですよ。だけど、ディズニーランド誘致するとか、正解はないんですよ。だから、やれることを全部やらなきゃいけないんですよ。受験より難しいから、結構燃えるんだと思うんですけども、ただし、「やるべきこと」はあるから、考えられ得るやるべきことを全部やって、あとは審判を待つっていうのは、そのハードルがめちゃくちゃ高いですよ。
馬場:すげーよくわかる。ビジネスは正解がないから、堀貞一郎さんにしても、その師匠の小谷正一さんにしても手数の出し方の多さみたいなところはありますよね。すごい気を遣って。「こんなことまでやるの、こんなことまでやるの、こんなことまでやるの」の連打だから。
堀江:やばいっすよね。考え得るすべてのことをやるっていう。
堀江:だから、こないだね、僕ミュージカルやってた話。
馬場:ミュージカル『クリスマスキャロル』?
堀江:はい。8年ぶりにやって。で、今回は「エンタメ」と「食」というのを結びつけるっていうことがテーマだったんですよ。
馬場:TOKYO FM で言っているの僕、聞きましたよ。やまだひさしさんの番組で。すっごい豪華な食事つけてたんでしょ。
堀江:そう。そうなんすよ。要は、僕、エンタメ見に行くこと好きなんだけど、ここで「飯も最高だったら、もっと最高だな」、って思って今回やってみたんですよ。
でも、まぁーー大変でしたよ。誰も理解してないから。なんで「ホリエモンのミュージカルに4万円も払って、飯付きで何やるの?」みたいな感じなので、正にエンタメの夜明けに出たような手数を!
馬場:手数を!
堀江:手数を山のように出して、やっとトントンですよ。もう1日50通は、知り合いにダイレクトメッセージを送ろう、とか。毎日facebookとblogは、クリスマスキャロルについて何かを書こうとか。ラジオとかテレビとか出られるものは、全部出ようとか。やれることは全部やってチケット1枚でも売ろう、みたいなことをやってたんで。でも、「エンタメの夜明け」を読んでたからできることですよ。
馬場:手数?
堀江:手数。こんなすごい人たちがこんな手数を打って頑張ってんだから、俺ぐらいのもんが手数打たなかったら、ダメだろうって、と思ってやってるんですけど。
馬場:それ、さっきの話で、やっているうちにだんだん「俺、天才」と思ってきた?
堀江:気持ち良くなってきますよ。やっぱり「俺、最後はエビ反りだなぁ」、みたいな(笑)
馬場:(笑)
堀江:いや、本当にエビ反ったんですよ。
馬場:お、そうなんだ。
堀江:最初、関係者の4万円の席が一番、券売が多くて、これは、もう知り合いの金と時間に余裕がある人に売るしかないから僕の知り合いとかの席がずっと多かったんですよ。
ただ千秋楽に近づくにつれて、一般のLINEチケットとかで売ってるがバーって売れだしてきて、もうちょっと早く波が来てたら、もう。。
馬場:大儲け?
堀江:大儲けって言っても大した事ないですけど。。。。
堀江:まぁ、これはねぇ、面白いことに、このやるべき手数を増やすってことを誰もやらないんですよね。ほんと、やるべきことをやらずに、結果が出ずに腐ってる。
馬場:「エンタメの夜明け」を読めと言っていただけると。
堀江:配ればよかった、本当に。あ〜本当に配ればよかった。
馬場:本を配るよりは、オーディオブックが出ますので(笑)
堀江:あはは、なるほど(笑)
馬場:「会社行く時に聴けよ」とか「稽古場行く時聴けよ」とオススメいただけると。
堀江:確かに、字がギッチリ入っている本を読むのが苦手という人も多いので、オーディオブックはいいかもしれないですね。いや、最近、Amazon echoとか、、
馬場:あぁ、スマートスピーカーね。
堀江:スマートスピーカーが出て来たから。
馬場:あれで「なんかいい話なんか聞かせてよ」、とか。
堀江:あれで、結構聞いている人がいるらしいですよ。
小谷正一氏、堀貞一郎氏という2人のプロデューサーを軸に、日本のエンターテインメントビジネスの草創期から、東京ディズニーランド誕生までを追うノンフィクション。2人が魅せられた、ウォルト・ディズニーという巨人にもスポットを当てながら、究極のテーマパーク招致に奔走し、成し遂げるまでを描きます。 エンタメ業界黎明期、ラジオでもテレビでも万博などのビッグイベントでも、手探りで市場を切り拓いてきた男たち。その彼らの心を捉えて離さなかった、ウォルト・ディズニーの偉業。彼らの思いが、やがて世界を席巻する「テーマパーク」というビジネスとして花開きます。ときに破天荒に、ときに緻密に、「夢」を形にしていく姿は、まさに 痛快。物語として楽しめるだけでなく、あらゆるビジネスマンに勇気とヒントを与える一冊です。