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Message in the Beatles

ON AIR REPORT / 2022.10.11 update
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Message in the Beatlesとして、ブロードキャスターのピーター・バラカンさんが混沌とした今の時代だからこそ心に響くビートルズの楽曲に秘められたメッセージを解説してくれます。

今日お届けした曲は、
THE BEATLES 「Taxman」 (1966)

・ジョージハリスン作曲。ビートルズで1最初にできたメッセージソングなのではないか。1966年「リボルバー」の1曲目に収録されている
・当時のイギリスでは政権は労働党。リバプール出身の、ハロルド・ウィルソン首相時代。労働党政権では税制を改正して、最高税率を95%にまで上げていた。
・(歌詞)は一人称で歌っているが、私=国税局長をさしている
・60年代なかば〜70年代頭くらいまでこの税率は続く。ローリングストーンズは「Exile On Main St」を制作するときにイギリスに住めず、南仏に移住して制作するなど、同じようなミュージシャンは少なくなかった。
・稼いでいるBEATLESだが、メンバーの2人が破産宣告をしそうなくらい厳しい税率だった。ジョージはそのことについて歌っていて、その払っている高い税金はどこに使われているのか?要するに武器を製造するために使われているという怒りをぶつけている。


イギリスは、第二次世界大戦の後、1960年代から1980年代まで、「英国病」と呼ばれる 社会・経済の長期にわたる停滞が起きました。
工業生産や輸出力の減退、勤労意欲の低下、慢性的なインフレ、国際収支の悪化、それに伴う英ポンドの下落・・・etc これだ!という原因はわかっていなくて複合的な要因で「英国病」に陥ってしまっていたのです。

ちなみにビートルズは1965年にエリザベス女王から勲章を受けています。
輸出がふるわず、ポンドの流出に悩んでいたこの時期に、海外で大成功したビートルズ。イギリスにとって貴重な外貨の獲得役でしたが、翌年に「Taxman」を書くハメに…

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