ブロードキャスターのピーター・バラカンさんが毎日1曲選曲。
時代を超えて、届く、音楽のメッセージを紐解く 「Message in the Music」

今日紹介いただいたのは
Bob Dylan「Gotta Serve Somebody 」 (1979)

5/24はボブ・ディラン81歳の誕生日。デビューしてちょうど60年の年でもあります。
先日、レコード会社の方から１曲好きな曲を上げてほしいという依頼がありました。

僕が聞き始めた60年代半ばだけでも名曲が山程ある。あえてその時期を外して選ぶことにしたのですが、パッと頭に浮かんだのが1979年のAL「Slow Train Coming」の１番最初の曲「Gotta Serve Somebody」。

当時、聴く人は自分も含めて驚いた。ボブ・ディランがキリスト教徒になって、完全に宗教的な作品を出しました。当時は賛否両論だったが、再評価され、特にこの曲が名曲という人が非常に多いです。

「Gotta Serve Somebody」 誰かに仕えなきゃいけない。
それは神かもしれないし、悪魔かもしれないけどどっちかにしないとダメだ。文字通り宗教の歌として捉えることもできるが、僕はむしろ「なんのために生きるのか？」そういう問いかけに感じています。

自分の生きざまを自分で考えて決めるべきだ。そういう歌だと思っている。