Message in the Music/Michael Kiwanuka
ON AIR REPORT / 2022.05.23 update
ブロードキャスターのピーター・バラカンさんが毎日1曲選曲。
時代を超えて、届く、音楽のメッセージを紐解く 「Message in the Music」
今日紹介いただいたのは
Michael Kiwanuka「Black Man in a White World」 (2016)
先日、アメリカのバッファーローで起きた銃乱射事件。今回は18歳の白人青年による事件で、殺されたのは黒人ばかり。
そこで思い出したのが、Micahel Kiwanukaというイギリスのシンガーソングライターのことでした。彼はまだ若く、先日35歳になりました。
「Kiwanuka」という名字は、彼の両親がウガンダからイギリスに移民した人たちだからです。
でも彼は、北ロンドン・マスウェルヒルに生まれ、35歳ということでヒップホップ世代のはずですが、意外な人たちから影響を受けていて、それも相当幅が広いです。
チャック・ベリー、The Beatles、The Rolling Stones、ジミヘンドリックス、ニルヴァーナ。
でも、彼のスタイルをよく比較されるのがビル・ウィザーズという70年代に人気があったアフリカンアメリカンのシンガーソングライターです。
そういう渋いところを持っています。
「僕は白い世界の中の黒人だ 恋をしていても悲しい 平和を見つけたけどうれしくはない」
と歌う一曲。