麻呂さんこと米林監督のデビュー作品、借りぐらしのアリエッティが全国で公開された日。それと同じ日、7月17日に渋谷の小さな映画館で、ひっそりと公開が始まった伝説の映画があります。
1979年に全50話が放映された高畑勲監督のテレビアニメを1989年、高畑さん自身が劇場用に編集した映画版「赤毛のアン グリーンケーブルズへの道」です。
なぜか当時は公開されずに、御蔵入りしていたこの作品を、デジタルリマスターによるブルーレイ上映によってよみがえらせたのです。

赤毛のアンと借りぐらしのアリエッティ!
二人の少女の物語は、奇妙な運命の糸でむすばれていたのかもしれません。

ジブリ汗まみれ!今週は、夏休みスペシャル!
アンとアリエッティ!二人の少女をつなぐ、不思議な糸を手繰っていきました。
アリエッティの制作が佳境を迎えていた今年の春。ジブリのアニメーターたちを集めて、奇妙な講演会が開かれました。ベストセラー「動的平衡」などの著作で知られる分子生物学者、福岡伸一さんの講演でした!

なぜ、ジブリで科学者の講演会が開かれたのか?

それは、アリエッティとも無関係ではない講演会!
新しい監督が現れたジブリという生命のような組織の不思議なチカラを、まったく新しい視点から読み解く試みの模様をお届けしました!
お盆のれんが屋には、鈴木さんのふるさと名古屋の方々が集まっています。
やはり名古屋出身、アリエッティで、小人たちの暮らす古い家の、女主人を演じた竹下景子さんが、名古屋のメディアの方々と一緒にやってきたからです。

アリエッティの原作「床下の小人たち」は、第二次世界大戦直後の荒れ果てたイギリスで書かれました。さその物語が出版されたのは、1952年とも53年ともいわれていますが、それは床下にあるかもしれない世界のことが、どんどん忘れられてゆく時代でした。
人々が刺激ばかりを求めて、ひたすら物を消費するばかりの時代!

偶然なんですけど、そのアリエッティの物語が書かれた1953年は、竹下景子さんが生まれた年でもあります!
きっと、そんな時代に生まれたからこそ、竹下さんは、子どものときに感じたことを忘れないようにして生きて来たのかもしれません。
いつも鈴木敏夫のジブリ汗まみれのPODCASTをご利用頂きまして誠にありがとうございます。
8/17更新予定のPODCASTは事情により配信が遅れます。
配信準備が整いましたら随時配信してまいります。

ご迷惑をおかけし申し訳ございません。


細田直樹さん。ずっとアリエッティの制作現場に通いつづけて、麻呂こと米林監督と宮崎さんを密着取材!
8月10日夜の7時30分からNHKで放送されるドキュメンタリー「ジブリ 創作のヒミツ 宮崎駿と新人監督 葛藤の400日」という番組をつくったNHKのディレクターです。
彼が目撃した床下の大人たちの姿!宮崎さんの葛藤とは?そして涙の意味とは?
今週のポッドキャストでその、真相が垣間見れます
借りぐらしのアリエッティ公開にあわせて、東京都現代美術館では、ある展覧会がはじまりました。

「借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展!」


岩井俊二監督の「スワロウテイル」!
クエンティン・タランティーノ監督の「キル・ビル」!
三谷幸喜監督の「ザ・マジックアワー」!
など、さまざまな映画美術で知られる種田陽平さんが、アリエッティの小人たちの世界を再現した展示が、繰り広げられているんです!

そのポスターには、こんな、コピーが書かれています。
「現実と虚構を融合する!」「リアルとフィクションをフュージョンする!」
いったいどういうことなのか?

ジブリ汗まみれ、今週は、そんな展覧会場を訪れた、アリエッティの米林宏昌監督と鈴木さん、そして種田陽平さんのお話をお届けします!

アリエッティへの米林監督の意外なこだわりもポロリとこぼれます。


※お知らせ
6/29(火)配信の当番組ポッドキャストにて、「iPhone4」「iPhone3GS iOS4」では、お聴きいただけない現象が発生しておりました。こちらの現象に対して、修正措置を行いましたので、お聴きいただくだめには、改めてダウンロードくださいますようお願いいたします。