今夜は4種類の人がれんが屋へ来ています。

ひとりは、80年代、あの伝説の劇団『夢の遊眠社』を立ち上げた高萩宏さん。
ひとりは、その夢の遊眠社の観客だった人。高萩さんの本の編集者、苅山泰幸さん。
そして、そんな夢の時代を知らない人。ジブリ出版部の北沢さとこさん。
そしてもうひとりは…どうも当時から夢より女優さんだった鈴木さんです!

さて、今週も プレゼントのお知らせ!
高萩宏さんの本『僕と演劇と夢の遊民社』を、サイン入りで3名の方にプレゼントいたします。
ご希望の方は番組の感想を添えて右のポストマークをクリック、ご応募ください!
信じてもらえないかもしれませんが、
鈴木さんは意外に、臆病なところがあるんです。
ジブリのスタッフや勝手知ったる映画業界の人だと、
もう傍若無人!その人の人生までも手のひらでころがしてしまうのに、
初対面の人、しかもヒトカドの人物が相手だと、とたんに臆病になるんです。
何を話したらいいんだろうって!

そう、たぶん鈴木さんにとって、誰かとの対話は剣豪の果たし合いみたいなもの。
話が面白くなるか?つまらなく終わるか?
相手の人に何が対話の収穫を持って帰ってもらえるか?
なによりそんな対話のなかで新しい自分が生まれるか!?
鈴木さんが臆病になるのは、きっとそんな果たし合いです。
そう、今夜れんが屋で鈴木さんが相対しているのは、どうやらそんな剣豪みたいです!

この夏、『僕と演劇と夢の遊眠社』という本を
日本経済新聞出版社から出版した高萩宏さん。
あの伝説の劇団夢の遊眠社を野田秀樹さんと立ち上げ、
その後も東京グローブ座や世田谷パブリックシアター、
東京芸術劇場などをプロデュースしてきた、ヒトカドもフタカドもある人物です。
果たしてふたりの剣豪の果たし合い、いや、対話の行方やいかに…。
ていうか…あの…鈴木さん、高萩さんは夢の遊眠社なのに、
井上ひさしや寺山修司の話がちょっとながすぎないですか?
なんて、誰もがそう思うときほど、鈴木さんは真剣です。
相手が痺れを切らせて飛び込んでくるのを待つ!
机龍之介と眠狂四郎を師と仰ぐ鈴木さんは、
決して自分から切り掛かっては行きません。
そして、れんが屋での対話がおもしろくなるのは、こんな夜です。

・・・果たし合いの途中ですが、今夜は時間となってしまいました。
この続きはまた来週!

ここでプレゼントのお知らせ!
今夜、鈴木さんとの対話のなかでは、ほとんど触れられずじまいだった
高萩さんの本『僕と演劇と夢の遊眠社』を、サイン入りで3名の方にプレゼント!
右のポストマークをクリックしてお名前、住所、電話番号を
記入してくださいね。


▲高萩さんと鈴木さん。
夜風が少し寒くなってくる頃、れんが屋には、
また熱い野球の季節が やって来ます。

夜毎、熱い男たちが集結!
みんなすごく忙しいはずなのに、先発投手のローテーションを考えたり、
打線を組み換えてみたり、敵の戦力をまじめな顔して分析しあったり…。
大の大人たちが、マジなんです!そして、なんかちょっと楽しそうなんです。
そう、いよいよクライマックスがやってくるからです!

そんなわけでクライマックスシリーズ目前のれんが屋には、
今年、巨人軍特集で一冊の雑誌を作ってしまった、
ブルータス編集部の杉江さんと伊藤さん!
そして巨人大鵬卵焼き世代の日本テレビの奥田さん!
巨人ファンの3人が、ドラゴンズのぬいぐるみを抱く鈴木さんを、
なんか余裕の表情でとりかこんでいます。

いつもはお茶のれんが屋でめずらしくふるまわれたビールで、
三人がいい気持ちになったとき、どこかで法螺貝の音が聞こえてきました……。
負けそうなときも、こんなふうに楽しめる野球って凄い!
そう (笑)たぶん、野球じゃなくて鈴木さんの性格が…だと思いますけど。
れんが屋にめずらしく若いお客様がやって来ました。

彼の名前は佐藤譲さん。22才。
このジブリ汗まみれのヘビーリスナーです!

以前、インターネットサイトの取材で
鈴木さんのインタビュー記事を書いたこともある佐藤くんは、
この汗まみれのDVDがリリースされたときには、
10000字に及ぶ分析とレビューを試写室れんが座に寄せてくださり、
スタッフの度胆を抜きました!

そして京都の大学を卒業して、
来春の就職に備えて東京にやってきた彼を
鈴木さんがれんが屋に招いたのです!

佐藤さんは、なんとなく母を訪ねて三千里のマルコに似ています。
もちろんポンチョは着てないし、ほっぺが赤い年でもありません!
でもなんかちょっとマルコな雰囲気というか、
マルコのような面構えなんです。
多分それは、この世界的な不況の砂嵐のなか、
これから大平原を旅して行こうという男の子の、
強くて柔らかな風情なのかもしれません!

鈴木さん「じゃ明日からジブリに来なよ!」

佐藤さん「きのう内定式だったんですけど…」

話は思わぬ方向へ・・・!?