アカデミー賞をまじかに控えた二月の夜。ひとりの新人映画監督がれんが屋にやって来ました。
デジタルレコーダーを片手に、なにやら鈴木さんにインタビュー取材をはじめたこの人、実はあの現代美術のアーティスト、村上隆さんです。宮崎アニメの大ファンとして知られる村上さんは、今夜はなにやら低姿勢。鈴木さんから何を聞き出そうとしているんでしょうか?
なんだか、『わからない』という言葉がよく出てくる二人の会話は、いったいどこに向かっていくんでしょうか?ごめんなさい、よくわかりません。

村上さんはわからない自分をわかるためにわからないことをやろうとしているみたいです。
でも鈴木さんは、たとえば宮崎さんがどこへ行くのか?次に何をやろうとしているのか?わかろうとしているんでしょうか?もしかして、ずっとわからないままがいい!って願ってるんじゃないでしょうか?

そういえば、以前鈴木さんはこんなことを言ってました。

『わからないことは、わからないままにしておくと、いいことがある。』と。
映画業界にも不況の足音!だから面白い。DVDが売れない時代に誰もやらないことをやろう!ハヤシライスの薫りが立ち込めるれんが屋に業界のサムライゾンビたちが集まった!トルネードフィルムの叶井俊太郎さん、アスミックエースの谷島正之さんと小川洋之さんにハヤシライスを振る舞いながら、鈴木さんが発した言葉は…!ねぇ、ダークナイトってなんなの?全米で興業収入500億円!世界でタイタニックにつぐ歴代二位の観客動員を記録したバッドマン映画『ダークナイト』!鈴木さんがこの映画に感じる不気味な匂いとは?ハヤシライスの下から赤く裂けた唇がのぞく!
ジョーカーVSジブリ…?れんが屋の空気が少しずつ不気味にねじれはじめる!

『創造と破壊は、人間の歴史そのもの。すごいモノを作るのが人間なら、それを一瞬にして壊してしまうのも人間。911に、ぼくは、それ を目撃しました。ある人が、バットマンとジョーカーは、双子の兄弟だと言ったけど、ぼくには、そうは思えませんでした。映画としては、悪だけが浮かび上がっていたからです。バットマンの揺るぎのない正義も見たかった。それ が、ぼくの感想です。 鈴木 敏夫 』

『オンエアを聞いてから、再度「ダークナイト」見てみます! 叶井俊太郎』

・・・果たしてこの携帯メールの意味は・・・?
詳しくは、17日配信予定のポッドキャストでお楽しみください!
『創造と破壊は、人間の歴史そのもの。すごいモノを作るのが人間なら、それを一瞬にして壊してしまうのも人間。911に、ぼくは、それ を目撃しました。ある人が、バットマンとジョーカーは、双子の兄弟だと言ったけど、ぼくには、そうは思えませんでした。映画としては、悪だけが浮かび上がっていたからです。バットマンの揺るぎのない正義も見たかった。それ が、ぼくの感想です。 鈴木 敏夫 』

『オンエアを聞いてから、再度「ダークナイト」見てみます! 叶井俊太郎』

・・・果たしてこの携帯メールの意味は・・・?
詳しくは、オンエアか、17日配信予定のポッドキャストでお楽しみください!
いま半径3メートルで起きることは世界でいま起こっていることだ!鈴木さんの半径3メートル理論です。たとえば、たまたまれんが屋に遊びにきた三人の男たちが暗示する世界の現実とは?海老ボクサー、烏賊レスラーにつづいてコアラ課長を制作して、社長なのに会社を追いだされた男、トルネード・フィルムの叶井俊太郎。西の魔女が死んだ、グーグーだって猫である!など話題の映画を手懸けるアスミックエースの谷島正之と小川洋之。業界のサムライたちが、鈴木さんにこぼす愚痴に、いまの日本社会が浮き彫りになる?サムライのいないつまらない世界の果てにジョーカーが来る?

れんが屋にて

れんが屋にて、左から小川さん、叶井さん、鈴木さん、谷島さん。
新しい年がひと月をすぎても、まだ明るい兆しが見えない冬の夜。暗い夜道を袈裟を纏って、このれんが屋にやって来たお坊さんがいます…。東京タワーのふもと、都心の真ん中で、梅上山光明寺というお寺を営む石上和敬住職です!でも、いったいなぜお坊さんがれんが屋へやってきたんでしょう?実は鈴木さんは以前、こんなことをつぶやいていたんです!『今年は、もう、仏教ですよ。』って。行先が見えない。前に歩けない時代。呆然とたたずむしかない私たち。どうせ前が見えないなら、佇んで自分をみつめてみると…そこに見えるものは?

鈴木さんと石上住職


▲鈴木さんと石上和敬住職