耕作放棄地を農地に再生している82歳の男性
オンエアレポート
この日も、体調不良の川瀬良子さんに代わって、石田紗英子さんがお届けしました。2024.08.08
今回、注目するのはこちらです。
「耕作放棄地を農地に再生している82歳の男性」
耕作放棄地は、「以前、作物を栽培していたけれども、過去1年以上、作物を栽培せず、
この数年の間に、再び、栽培する意思のない土地」のことです。
今回のイノベーターは、この耕作放棄地を農地に再生している、遠赤青汁株式会社(愛媛県)の高岡照海さんです。
「耕作放棄地を農地に再生している」ということですが、これは、どういうことなのでしょうか?
「耕作放棄地を見つけては、一軒一軒、地主を訪ね、賃貸契約という形で耕作面積を増やしてきました。
こうした取り組みは20年ぐらい前(2004年ごろ)に始めました。地主との交渉は自分でやっています」
「私の会社では健康食品をつくっています。
20年、30年たっている耕作放棄地は、除草剤や化学肥料などが残留していないということなので、
健康食品をつくるうえでは『宝の山』だと思いました」
高岡さんによると、耕作放棄地は木が生い茂った山林のような状態。
そのような耕作放棄地を、どのようにして農地に再生したのでしょうか?
「重機を使って、生い茂った木を切るなどの作業をしました。
こういった作業に5年かかり、作物をつくれるようになったのは6年目です」
農地に再生
高岡さん、これまでに60軒ぐらいの農家さんから土地を借りて、農地に再生してきたということです。
「賃料は5年分先払い、あるいは10年先払いなんですよ。だから、喜んでいただけるんです」
「地主の農家の皆さん、耕作放棄地を農地に再生する意味を真剣に考えてくれるようになりました」
そして、再生した農地で、ケールやにんにく、レモンを栽培していると、お話しされていました。
ケール畑
こうした取り組み、今後は何年ぐらい続けていこうと考えているのでしょうか?
「人生100年時代なので、まだ20年ありますから…」
高岡さん、愛媛県の耕作放棄地を農地に再生する取り組み、今後もぜひ続けていってください。
応援しています。