今年2月に開校した 有機農業を学べるスクール
オンエアレポート
今回は、こちらに注目します。2024.07.25
「今年2月に開校した 有機農業を学べるスクール」
今回のイノベーターは、京都府亀岡市にある「亀岡オーガニック農業スクール」の校長、中村新さんです。
今年2月に開校した「亀岡オーガニック農業スクール」は、どのようなスクールなのでしょうか?
「京都府亀岡市が2023年2月にオーガニックビレッジ宣言をいたしまして、
そこでオーガニックを推進する上で人材育成が必要であろうということで
有機農業を学べるスクールを作ろうという運びになりました」
中村さんは、有機農業を学べるスクールの立ち上げに関して、どのような思いがあったのでしょう?
「私は元々、電機メーカーのエンジニアでしたが、
父親が農学者で後半生を有機農業の研究と普及に尽力した影響で、
40代後半で脱サラして、有機農業を始めました」
「数々の困難に遭遇し、非常に苦労を重ねて、ようやく経営は安定してきました。
また、友人や知人で有機農業を始めた人は多いのですが、
継続できないで途中で慣行農法に移行したり、農業を辞めてしまったりする人が多くいました」
「このような状況を鑑み、途中でやめることなく有機農業を続けられる人が増えることを願って、
有機農業に関するスクールを立ち上げました」
「亀岡オーガニック農業スクール」では、
有機農業に関して、どのようなことを学ぶことができるのでしょうか?
「座学では、技術的なこと、経営的なこと、有機農業の文化的側面(有機農業が発展してきた歴史など)、
というように総合的な学びができるようになっています」
「また、スタディコースとプロ養成コースにおいては圃場実習があり、現場での体験も身につくようになっています」
受講した方は、どのような感想を話していますか?
「スタディコース、プロ養成コース、オンラインコースと3つのコースがあるのですが、
スタディコースの方は、先ほどお話しした狙いが、おおむねストレートに受け止められているようです。
ただ、技術的な講義内容がちょっと難しい、という声もあります」
「プロ養成コースは、スクールでの学びのほかに、プロ農家さんで週4日研修を受けるカリキュラムがあるのですが、
その先によって、さまざまな感想があります」
「オンラインコースは、モチベーションの持続が課題のようで、
ディスカッションイベントを開催したりしています。まだまだ試行錯誤ですね」
「亀岡オーガニック農業スクール」では、今後、どのようなことを伝えていきたいと考えていますか?
「農業との付き合い方はいろいろあると思います。
プロ農家、半農半Xと呼ばれるほかに職業を持ちながら農業でもある程度の収入を得る、
家庭菜園、ベランダのプランターで楽しむ、などです。
それぞれ、自分の思いや生活パターンに応じて、農業を楽しまれるのが良いと思います。
もっとも、プロ農家の場合、楽しむというよりも生活がかかってくるので真剣勝負になりますが」
「いずれにせよ、有機農業の基本となる土づくり、病虫害対策、除草などの技術を中心に伝えていきたいです」
ベランダで家庭菜園を楽しんでいる方から、プロの農家さんまで、有機農業に関心がある方は
「亀岡オーガニック農業スクール」のHPを、ぜひチェックしてみてください。
「亀岡オーガニック農業スクール」HP
https://kameoka-organicschool.jp/