11泊12日で約2万円の“沖縄農業ツアー”
オンエアレポート
今回は、こちらに注目します。2022.09.15
「11泊12日で約2万円の“沖縄農業ツアー”」
今回のイノベーターは、「農協観光」の石井唯之さんです。
11泊12日で約2万円の「沖縄農業ツアー」。
こちらは、沖縄のパイナップル農家で、アルバイトとして収穫作業を行うツアーで、
期間は2022年9月2日~13日。
料金は、航空券代+11泊の宿泊費が込みで、なんと、約2万円(1万9800円)。
8日間の作業日があり、農家からアルバイト料も支払われるということなんです。
なぜ、こんなに安いのでしょうか?
石井さんによりますと、
実際の旅行費用は20数万円に上るのですが、
農水省の「農業労働力産地間連携等推進事業」で1人当たり20万円が助成され、
航空運賃やホテル代に充てられるから、だということです。
このツアーの責任者として、企画立案から携わったという石井さん。
どのような思いがあって、このようなツアーを企画したのでしょうか?
「沖縄では高齢化やコロナによる人流制限などの影響を受け、
農作物の収穫期などの人手不足が課題になっています。
沖縄は日本屈指の観光地であり、その利点を活かし、
ツアーによって、大都市圏から働き手を確保する取り組みを開始しました」
沖縄の人手不足を解消するという目的がある、このツアー。
ツアー客を受け入れる農家さんからは
「貴重な人材なので、沖縄の農業のファンになって貰えるよう、対応していきたい」
といった声が寄せられているということです。
一方、参加したツアー客の方からは
「普段の何気なく食べている食物は、誰かが作り、収穫してくださっているということを
肌で実感したかったから」
といった感想が寄せられている、と石井さんが話してくださいました。
こういったツアー、今後も実施する予定はあるのでしょうか?
「沖縄では、来年の1月中旬より、離島での『さとうきび収穫ツアー』を計画しています。
また、他の観光地でも、ツアーによる農業アルバイトができるツアーは計画していきます」
“農家さん”と“農業に興味がある方”の架け橋となる「農業ツアー」。
今後もぜひ、定期的に実施していってくださいね。