コメから作る“チーズ風食品”
オンエアレポート
今回は、こちらに注目します。2022.08.10
「コメから作る“チーズ風食品”」
今回のイノベーターは、
東京にある、コメの卸売会社「株式会社神明」東日本営業部の加藤寛隆さんです。
コメからチーズ風食品「ライスチーズ」を作るということですが、全く想像がつきません。
一体、どのように作るのでしょうか?
加藤さんによると、原料となるのは、国産のもち米で、
これに酒かすを混ぜることで、チーズ特有の風味を再現。
独自の技術でコメのなかにあるタンパク質を抽出・分解し、
アミノ酸として加えることで、チーズのようなうまみを引き出しています。
さらに、加熱したときの味や食感が、とろけるチーズに近くなるように開発。
本物のチーズほどは、とろ~っと伸びないものの、
加熱すると伸びる食感を楽しめるということです。
おすすめの食べ方としては「チーズフォンデュ」をあげていただきました。
どんな味、食感なのか、実際に食べてみたくなりますね~。
この「ライスチーズ」、開発にはどのような背景があるのでしょうか?
「近年のコメ価格の低迷があります。
コロナ禍に伴う外出自粛や飲食店の休業・時短営業の影響で、
外食や中食の事業者向けのコメの販売数量が減少し、
ここ2年で、取引価格が2割ほど下がっています。
コメの卸売会社としては低迷するコメの需要をなんとか高めたいと考えました」
その後、創意工夫をして、商品化を実現。
今年9月に全国で発売する予定となっています。
加藤さん、「ライスチーズ」に込めた思いについては、
このようにお話しされていました。
「会社の企業理念の一部に ”素晴らしい日本の水田文化を守り”というフレーズがあります。
この新しい商品を通じて、生産者の皆さんをはじめ、関連する仲間たちと一緒に、
日本の水田文化を守っていきたいと思っています」
株式会社神明では、
今後、KOMEKARADA(コメカラダ)シリーズを展開予定。
コメやオリーブオイルを使ったバターの代替品、
ヨーグルト、マヨネーズなども考えているということです。
こちらも、どんな味、風味なのか、気になりますね~。
“水田文化を守るため”のチャレンジ、これからも応援しています。