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『農業イノベーション大賞2022』で大賞を受賞した、農業ベンチャー企業

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TIME 2022.07.28

thumb今回、注目するのはこちら。

「『農業イノベーション大賞2022』で大賞を受賞した、農業ベンチャー企業」


農業情報学会が主催し、
先進的な技術を活用している、農家さんや会社を表彰している『農業イノベーション大賞』。

2022年の最高位・大賞に輝いたのが、
宮崎県串間市でサツマイモの栽培や輸出を手掛けている、農業ベンチャー企業
「くしまアオイファーム」で、
今回のイノベーターは、この会社の代表取締役社長、奈良迫洋介さんです。


農業イノベーション大賞で、
「くしまアオイファーム」の、どのような取り組みが評価されたのでしょうか?

奈良迫さんは、2点あるとお話しされていました。

1つは、海外では小ぶりなサイズのサツマイモに需要があることを見いだした点。

「小ぶりなサツマイモは選別に手間がかかるため、畑に捨てることが多かったのですが、
海外輸出を考えた時に、
香港のサツマイモの調理方法として、炊飯器に入れて蒸して食べること、
外食文化が強く、台所が狭いことなどから、
炊飯器に入れるために切る作業を必要としない、
小ぶりなサツマイモに需要があること知りました」

もう1つは、小ぶりなサイズのサツマイモが多く取れる栽培法
「小畦密植栽培法」を開発した点。

これは、通常の畝幅より狭く、定植の幅も狭くし、
小ぶりなサイズの発生率を増やす栽培法だということです。


さらに、「くしまアオイファーム」では
客のニーズに合わせて、サツマイモの規格も変更しています。

「たとえば、調理方法により、サイズ提案や品種提案、
国や文化により、食べ方や提供方法の提案を行っています。
香港であれば、小ぶりのサイズ、
シンガポールであれば、焼き芋が定着したことから中間のサイズ、
タイでは甘いものが好まれるため、甘い品種、
台湾では、しっとり系よりホクホク系が好まれるため、ホクホクした品種を提供しています」

こうした取り組みが実を結び、日本から輸出されるサツマイモに関して、
くしまアオイファームさんが占めているシェアは、なんと、25%ほど。
全体の4分の1を占めています。


奈良迫社長、
今は、新たな品種のサツマイモの開発を進めているとお話しされていました。

どのような品種なのか、気になりますね。
引き続き、「くしまアオイファーム」の取り組みに注目していきたいと思います。

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