“農業の労働力支援”を行っている大分県の会社
オンエアレポート
今回、注目するのはこちらです。2024.03.07
「“農業の労働力支援”を行っている大分県の会社」
今回のイノベーターは、菜果野アグリの尾崎佑介さんです。
菜果野アグリは、JA全農おおいたのパートナー企業として、
JAグループと共に、主に大分県で「農業労働力支援」を行っている会社です。
この「農業労働力支援」とは何なのでしょうか?
「家族や近隣地域からの臨時的従事者で成り立っていた農家も、人口減少により労働力確保が困難になり、
農家の存立が危うくなっています」
「そこで、必要な臨時的従事者となる人材について、人口規模を有する都市部から移動させ、
農家を支援するのが、『農業労働力支援』です」
どのような思いがあって、取り組んでいるのでしょうか?
「農業では生産者の高齢化による栽培面積の縮小や耕作放棄地の増加、
深刻な人手不足による調整場・選果場の稼働低下が問題となっています」
「農業、そして、ふるさとを守るためのお手伝いをしたいという思いから、私たちは立ち上がりました」
「労働力支援として協力することにより、農家所得の向上に繋がり、大分県の農業が発展すると期待しています」
どのぐらいの人数の方が、この「労働力支援」で働いているのでしょう?
「今では大分県内の生産圃場、調整場、選果場、育苗施設などに対し、
日々、約60名前後を支援させていただくまでになりました」
「現在の登録人数は200名前後で、繁茂期は250名前後となっています」
「学生、主婦、フリーター、ダブルワークや定年退職された方など、
男女問わず幅広い年代の方々が在籍しています」
「専門的な技術は不要で、誰でもできる簡単な作業に対して労働力支援を行っているので、
農作業を経験したことがない方でも働くことができます」
農家さんからは「労働力支援をしてもらっているから、農家を続けることができている」など、
感謝の声が届いているということです。
この「労働力支援」、今後はどのような展開を考えていますか?
「今後、農業はAI・ドローンなどの導入により、労働力の軽減が進む中で、
オペレーターとしての依頼が増えてくると予想されていて、オペレーターの育成に取り組む必要があると考えています」
今回、尾崎さんにお話を伺って、
特に驚いたのは、菜果野アグリが「日々、約60名前後を支援していること」です。
こうした企業が大分県の農業を支えていることを実感しました。
今後の課題は「農業の機械化に対応できるオペレーターの育成」ということで、
時代にあわせた、菜果野アグリの取り組み、応援しています。