農家さんが抱える問題を解決する“超吸水性ポリマー”
オンエアレポート
今回は、こちらに注目します。2024.01.25
「農家さんが抱える問題を解決する“超吸水性ポリマー”」
今回のイノベーターは、沖縄県にある「EF Polymer株式会社」の事業開発担当、高良吟二さんです。
EF Polymer株式会社は、水不足を中心とした世界の環境問題の解決を目指すスタートアップです。
農家さんが抱える問題を解決する「超吸水性ポリマー」は、どのようなものなのでしょうか?
「まず、ポリマーとは、一般的にオムツやペットシート、シャンプーなどの日用品にも幅広く使われている素材です」
「そして、農家さんが抱える問題を解決する『超吸水性ポリマー』は『EFポリマー』という名前で、
オレンジの皮など、従来、捨てられていた原料を活用して開発されたものです。つまり、100%オーガニックです」
「水や肥料などを吸収して、ゆっくりと放出する性質があるので、
畑に適用すると、土の中で長期間、保持をしてくれ、大幅な節水や肥料の削減につながります」
「ポリマー1グラムに対して、50ミリリットル分の水を吸う計算なので、約50倍の水を吸水することができます」
“粒状”と“粉末状”の2種類があり、粒状は畑、粉末状はプランターや育苗で使用するということです。
高良さんは
「種まきや植え付けの際に土に混ぜ込んでいただくことをおすすめしています」とお話しされていました。
農家さんのどのような問題を解決し、農家さんにはどのようなメリットがあるのでしょうか?
「干ばつによる水不足や肥料価格の高騰の解決につながると考えています」
「生産コストを下げながら、収穫量の向上が見込めることが大きなメリットです。
土壌で長期間、水や肥料を保ってくれるので、節水や肥料の節約につながります。
水や肥料など資源の利用効率が上がった結果、収穫量の向上も期待ができます」
高良さん、今後の展開については
「究極的な目標は、当社の製品の普及を通して、世界中から水不足に悩む農家さんをなくすことです」
とお話しされていました。
生産コストを下げながら収穫量の向上が見込めるという、この「超吸水性ポリマー」。
日本だけでなく、世界の農家さんを救う存在になってほしいと思いました。