自給率ほぼゼロの“ゴマ”を栽培している埼玉県の農場
オンエアレポート
今回は、こちらに注目します。2024.01.11
「自給率ほぼゼロの“ゴマ”を栽培している埼玉県の農場」
今回のイノベーターは、埼玉県日高市でゴマを栽培している「香胡園」の鈴木香純さんです。
国内で流通しているゴマの99.9%は外国から輸入されたものと言われていますが、これはなぜなのでしょうか?
「栽培が、ほとんど機械化がされていないこと、選別に手間がかかるため、自給率が0.1%以下となってしまいました」
鈴木さん、どのような思いがあって、ゴマの栽培を始めたのでしょうか?
「高校時代に体調を崩し、食に関心を抱いたことがきっかけです。
食から有機野菜にも興味を持ち、自然食のレストランで働いていました」
「レストランの社長が『会社にある畑を貸してあげるから自分でやってみたら』と言ってくれて、
農業をするきっかけをいただきました」
「環境にやさしい農業や持続可能な農業が世の中に広がってほしいと思うようになり、
ゴマは昔からある日本人にとって大切な食材の一つだと思い、栽培を始めました」
ゴマの栽培、どのようなことに手間がかかるのでしょうか?
「ゴマはほとんど機械化されていないので、少量だったら手作業でできるのですが、
面積を広げると、それに合う、機械がありません」
「私は合いそうな機械や道具を揃えているのですが、全てが自動にはなりません。
機械と人力の半々で作業をしているため、工夫はしているものの作業が大変です」
大変だけれども、ゴマの栽培を続けている理由は何なのでしょうか?
「環境にやさしい農業を広げたい、
安心・安全な自然栽培で育てた食材を多くの方に届けたいという思いがあります。
周りの方にたくさん支えられていますので、頑張れます」
ゴマの栽培で、楽しいと感じていることはありますか?
「栽培マニュアルがないので、栽培の方法や選別の方法がまだまだ開拓しがいがあるので、
研究したり、試したりして、それが上手くいくと楽しいです」
鈴木さん、今後については、このようにお話しされていました。
「ゴマの栽培をしてみて、省力化や機械化、作業するタイミングなど、改良できそうだなと思うことがあります。
今後はさらに工夫したいと思います」
鈴木さん、ありがとうございました。
栽培のマニュアルがなくて大変かと思いますが、これからも改良を続け、ゴマの栽培をぜひ続けていってください。