愛媛県でIターンの就農者が増加…その理由は?
オンエアレポート
今回は、こちらに注目します。2023.12.21
「愛媛県でIターンの就農者が増加…その理由は?」
今回のイノベーターは、「JAにしうわ」の菊池泰志さんです。
「Iターン」は、生まれ育った場所で働いた後、出身地ではない場所へ移住して働くことです。
このIターンで農業を始める人が、愛媛県のJAにしうわ管内で増え始めたのは、いつからなのでしょうか?
「2016年度からです」
「JAにしうわ管内では2016年度~2023年度にIターンの就農が30人と好調です」
「今の時期、温州みかんの収穫アルバイトがJAにしうわ管内に約600名入っておりまして、
Iターン就農者30人の内、半数の15人が収穫アルバイトに参加した人です」
Iターンの就農者を増やすために、どのような取り組みをしているのでしょうか?
「国からの補助金のほかに、JAにしうわ管内の市町やJAが新たに補助金を出し、
研修制度を2016年に創設したことが、着実な担い手確保につながっています」
「研修中の手当も魅力の一つです。
JAにしうわ管内では、3親等以内に農業者がいないなどの条件に該当する場合に、
市町とJAが月3万円ずつ助成し、国の補助金と合わせて月20万円ほどの生活費を確保できます。
また、農業体験者は無料、研修生は月1万5000円で利用できる宿泊施設もあります」
全国的に農業の担い手が不足していると言われていますが、
農業の担い手を増やしていくためには、どのようなことが大切だとお考えですか?
「農業で生活できる環境の整備が大切です。
年間所得600万円以上は確保できるような栽培技術の確立が必要だと思います」
菊池さんは「就農後の支援も必要と考えている」とお話しされていました。
Iターンの就農者をさらに増やすための取り組み、期待しています。