桃の畑を“VR空間”に再現する研究
オンエアレポート
今回、注目するのは、コチラ。2022.06.23
「桃の畑を“VR空間”に再現する研究」
桃の畑をVR空間に再現…この狙いは何なのでしょうか?
また、このVR空間では、どのようなことができるのでしょうか?
今回のイノベーターは、福島大学の髙田大輔准教授です。
桃がお好きで、
桃の歴史や生産、販売などを研究されている、髙田先生。
桃の畑をVR空間に再現しようと思った理由は、何なのでしょうか?
「農家さん向けの農業の教科書の中に、果樹の“樹形図”が出てきます。
“3次元の樹”をむりやり、“2次元”で表示してあるので、大変分かりづらいです。
新米の農家さんや学生が、これが何を意味しているのか分かる頃には、
教科書は不要になってしまうという、ジレンマがあります。
これを理解しやすくするためには
タブレット端末を使い、その中で立体的に表現できるツールがあると、
指導にも情報共有にも良いなと思ったのが、今回の研究のきっかけです」
新米の農家さんや農業を学ぶ学生のために作ったという、桃の畑のVR空間。
この空間では、どのようなことができるのでしょうか?
「果実の情報を位置情報と共に記録しておくことができるため、
“どこの位置の果実が美味しい・甘い”などの経年情報を、
視覚的に理解することができます。
空間の把握が難しい果樹栽培は、収穫できるまで年数がかかり、
練習する機会がなかなかありません。
このVR空間で練習の機会を提供します」
このVR空間を農家さんが気軽に利用できるようになるには、
費用がまだまだかかり、ローコスト化も必要だと、髙田先生はお話しされていました。
髙田先生、ローコスト化を実現し、
農家さんがこのVR空間を気軽に利用できるようになる日がくることを祈っています。