猛暑の影響は? お米を取り巻く状況
オンエアレポート
収穫の秋、新米の季節ということで、今回はこちらに注目します。2023.11.16
「猛暑の影響は? お米を取り巻く状況」
今回、お話を伺ったのは、「JA全農」の常務理事、高尾雅之さんです。
今年のお米の出来、いかがですか?
「県によってバラつきはありますが、全体では平年並みとなりました」
今年は猛暑となりましたが、お米の出来に影響はあったのでしょうか?
「稲の穂が出た後に、高温や水不足の影響を受けた地域では米粒の一部が白く濁る現象が起こりました。
米粒の背中にさーっと白い筋が入ったものを『背白』、真ん中が白くなっているものを『乳白』などと言います」
一部が白く濁ったお米は、味などに影響があるのでしょうか?
「いつもと同じように召し上がっていただけます。
お米の主成分はでんぷんですが、白く濁って見えるのは、部分的にでんぷんの密度が低くなって、
光が乱反射するためと言われています」
日本人のお米を食べる量は年々減少していると言われていますが、どのような状況にあるのでしょうか?
「この30年間で消費量は半減、生産者は7割減少しています。
私たち一人ひとりが週にお茶碗一杯分、多く食べると消費が維持され、日本の農業を維持することに繋がります」
「今年の夏は猛暑となり、米作りに大変な苦労がありましたが、
各県自慢の銘柄米が無事収穫され、新米をお届けすることができます」
「お米は栄養素が豊富で、どんな料理にも合う万能選手です。
全国の生産者が、この先も誇りをもって米作りを続けられるよう、
毎日の食事でお米を食べる機会を少しでも増やしていただけたら、大変うれしく思います」
高尾さん、ありがとうございました。
生産者さんを応援するため、お米を食べる機会を少しでも増やしていきたいと思いました。