遠隔農業ロボットサービス“RaraaS(ララース)”
オンエアレポート
今回、注目するのは、コチラ。2022.05.26
「遠隔農業ロボットサービス“RaraaS(ララース)”」
こちらは、ユーザーが遠隔地のロボットを操作し、農業に参加するシステムのことです。
このララースの開発に関わっている方が、今回のイノベーター。
ララースを開発している会社、「H2L株式会社」の代表、玉城絵美さんです。
ララース、今は、いちごで実証実験を行っている状況ということなのですが、
遠隔地のロボットをどのように操作して、いちごを摘むのでしょうか?
「ユーザーは、スマートフォンの操作画面から農地に設置されたロボットを制御し、
農作業をします。
スマートフォンの操作画面には、
腕を上下左右に動かすジョイスティック状のユーザーインターフェイスや
腕を前後に動かすボタン、ハサミを開閉するボタン、手首を回転するボタン、
カメラ切替ボタンが設置されています。
カメラ切替ボタンでは、
ロボットに設置されている目線のカメラと手元を横から映すカメラを切り替えることができ、
いちごとの距離感を確認できます」
このようなシステムを開発しようと思った理由は何なのでしょうか?
「ララースは、『農業従事者数の減少』、『都市一極集中型の社会構造』と
『障がい者の社会参画機会の制限と低賃金』の3つの社会課題の解決を狙っています。
ララースでの体験を通して、若者や外出が困難な障がい者の農業参画の促進、
都市部の労働者が地方の労働に参画する社会構造の構築、
障がい者の賃金向上が期待できます」
現状、いちご、バナナ、ぶどうの摘み取りができ、
2024年頃の実用化を目指している、ララース。
課題は、
「子供や障がい者が簡単に操作できるようなユーザーインターフェイスの開発」
と
「地面が安定しない農地における、ロボット本体の移動」だといいます。
こうした課題を解決し、実用化されることで、
『農業従事者数の減少』
『都市一極集中型の社会構造』
『障がい者の社会参画機会の制限と低賃金』
という3つの社会課題が、解決へと向かうことを期待したいと思います。