沖縄で台風による損失を軽減しようと活動 “農家さんの救世主”
オンエアレポート
今回、注目するのはこちらです。2023.10.12
「沖縄で台風による損失を軽減しようと活動 “農家さんの救世主”」
今回のイノベーターは、沖縄県の「デジタルはるさー協同組合」の代表理事、新垣裕一さんです。
「デジタルはるさー協同組合」、通称「デジはる」は、
デジタル化を実践する、もしくは、実践したい農家さんとそれを応援する事業者集団です。
“はるさー”は「農家」という意味なので、“デジタルはるさー”で「デジタルに強い農家」という意味だということです。
この「デジはる」を立ち上げたのは今年2月。どのような思いがあったのでしょう?
「10年ぐらい、農家さんの支援をしていまして、
もっとダイナミックに農家さんを支援するサービスがしたいと思い、デジはるを立ち上げました」
台風や大雨による農家さんの被害、今年もニュースで報じられました。
こうした被害や損失を軽減するために、どのような活動をしているのでしょうか?
「たとえば、“マンゴーレスキュープロジェクト”です」
「台風6号が沖縄県に上陸した際には、
収穫しても発送ができず品質が低下することが予想されたマンゴーをいち早く買い取り、冷凍保存し、
現在の市場価格のおよそ4倍の値段で買い取りました」
「そして、台風の通過直後に、そのマンゴーを販売する通販サイトを開設し、400キロを販売。
さらに県外の食品会社に2トンも販売しました」
「現在は、毎年の台風に備えて、規格外を活用した商品開発を行っています」
「セミドライマンゴーやフリーズドライマンゴー、ピューレです。
毎年のもしもに備えて、スポット的な販売が行えるように、これから販路を確立していきます」
「デジはる」のこうした活動を、沖縄県の農家さんたちは、どのように受け止めているのでしょうか?
「期待していただいています。
デジタルに特化した農業支援は、沖縄では多くないので、効率的な業務改善や販路開拓に期待が寄せられています」
新垣さん、“マンゴーレスキュープロジェクト”のような、台風による損失を軽減するための活動、
そして、規格外を活用した商品の販路の確立、期待しています。