東京・渋谷の“育てて食べる植物園”
オンエアレポート
今回は、こちらに注目します。2023.09.07
「東京・渋谷の“育てて食べる植物園”」
今回のイノベーターは、「渋谷区ふれあい植物センター」の園長、小倉崇さんです。
日本で一番小さい植物園として知られていた「渋谷区ふれあい植物センター」が今年の7月29日にリニューアルし、
“育てて食べる植物園”に生まれ変わりました。
小倉さん、「渋谷区ふれあい植物センター」は元々、どのような施設だったのでしょうか?
「地域の方を中心に植物とのふれあいを通して、心に潤いをもたらせるような地域還元施設として、
2004年に誕生しました」
「最初にオープンしたときは、
熱帯性のジャングルにあるような珍しい植物が全体を生い茂るような植物園でした」
それを“育てて食べる植物園”にリニューアル。これには、どのような思いがあったのでしょう?
「リニューアルにあたって渋谷区さんから“農と食の地域拠点”になってほしいというコンセプトがありました」
「これからボランティアの方々を募集しまして、
植物に興味がある方や都市環境に興味がある方々と一緒に植物園の中の植物のお世話をして育てて、
それが収穫になったときに、皆さんと一緒に食べていけるような、
“育てて食べる植物園”に育っていけたらいいなという思いで “コミュニティ型植物園”を目指しました」
「渋谷区ふれあい植物センター」では今、100種類くらいの果樹を育てているということです。
「たとえば、みかんやゆずとかフィンガーライムというような柑橘類、
マンゴー、グァバ、パッションフルーツっていうような亜熱帯性の果樹、
さくらんぼとかイチジクとか、コーヒーの木もあります」
「また、小さな庭があるんですけれども、
そこには、ゼラニウム、ローズバリー、ラベンダー、レモングラスといったハーブとか
オリーブなんかの木をたくさん植えています」
毎朝、庭で採れたハーブを水に浸けて、ハーブウォーターを来園者に振る舞っていて、
それがとても好評という、お話もされていました。
小倉さんは、この「渋谷区ふれあい植物センター」を
今後、どのような植物園にしていきたいと考えているのでしょうか?
「出版や広告の仕事をしていたんですけれども、畑とか農に出会って、素直になってきたような気がしています」
「それがすごく心地がいいので、
そういった時間を一人でも多くの人に体験していただいたら楽しいだろうなと思っています」
小倉さん、ありがとうございました。
この植物園での体験をきっかけに、“農と食”に興味を持つ人が増えることを祈っています。