すいかの生産量日本一! 熊本県の“未来を見据えた取り組み”
オンエアレポート
今回、注目するのは、コチラ。2022.05.12
「すいかの生産量日本一! 熊本県の“未来を見据えた取り組み”」
すいかの生産量日本一で
「日本を代表する、すいかの産地」というポジションをキープし続けている、熊本県。
この地で、未来を見据えた努力をされているのが、今回のイノベーター。
熊本県野菜振興協会 西瓜専門部長会の部会長、冨吉孝介さんです。
そもそも、熊本県がすいかの大産地になった理由は何なのでしょうか?
「熊本のすいかは、西南暖地の立地条件を活かして、
全国のトップを切って、2月下旬から出荷が始まり、
その後、産地リレーで日本列島を北上して、産地が移動していきます。
熊本県では、明治時代からすいかが栽培され、
私たちの先輩たちが他県より早く出荷するための技術や、
美味しいすいかが収穫できるよう栽培を管理、すいかを集荷選別し、
消費地に届ける体制づくりなどの努力があって、
作付面積、出荷量とも日本一の産地となっています」
生産日本一には、ちゃんと理由があるんですね。
冨吉さんがいらっしゃる「JA鹿本」は、県内でも有数のすいかの産地。
主要な品種は、大玉すいかでは「春のだんらん」、「祭りばやし」のほか、
終盤の品種として、黒皮の「黒武者」。
小玉すいかでは、「ひとりじめ7-EX」や「ひとりじめボンボン」が主要な品種です。
これらのすいかを後世に伝えるため、
冨吉さんたちは、どのような取り組みを行っているのでしょうか?
「JA鹿本では、新規就農者や若手生産者に、本格的に農業に従事する前に、
土つくりや基本的なすいかの栽培技術のほか、
農業機械の取り扱い、肥料・農薬の基礎知識、農業経営などを学び、
就農支援を行っております。
また、実際に就農するときには、
農地やビニールハウス、農業機械などを購入する資金の支援も行っております」
こうした地道な取り組みが、
すいかの生産日本一の維持につながっているのかもしれませんね。
冨吉さん、今年のすいかの出来については
「天候にも恵まれ、玉肥大もよく、美味しいすいかができております」
と話していました。
冨吉さんのお話を聞いていたら、すいか、食べたくなっちゃいましたね。
熊本のすいか、皆さんもぜひ、ご賞味ください。