大学生と農家さんをつなぐ…つくば学生農業ヘルパー
オンエアレポート
今回、注目するのはこちら。2023.08.31
「つくば学生農業ヘルパー」
今回のイノベーターは、「つくば学生農業ヘルパー」の代表で、筑波大学3年生の板良敷朝飛さんです。
板良敷さん、「つくば学生農業ヘルパー」は、どのようなサークルなのでしょうか?
「農業に興味のある学生と人手不足に悩む農家さんをつなぐ、筑波大学の学生団体です」
「大学の周辺地域の農家さんに学生農業ヘルパーを1年通じて派遣し、
農家さんから謝礼金をいただいて作業しています」
たとえば、どのような農家さんに頼まれて、どのような作業をしているのでしょう?
「品目は、サツマイモやトウモロコシ、ニンジン、イチゴなど幅広いです」
「作業は、定植(苗を植えること)や収穫、選別、袋詰めが多いです」
ブルーベリーの収穫
「つくば学生農業ヘルパー」は、2000年に学生5人、農家さん2戸で始まり、
現在は学生40人、契約農家さんは20戸に増えたということです。
板良敷さんが、このサークルに入ったのは1年生の夏ごろ。
どのような思いがあったのでしょうか?
「大学生活を過ごすうえで、有り余る時間と体力を人のため使うことができないかと考えていたときに、
友だちから誘われて入りました。
当時、大学の授業はオンラインで家にいる時間が多かったので、自然や農業に触れあえる体験に魅力を感じました」
「自分たちの作業が農家さんの生活に直結しているということは常に意識していて、
自分たちの作業に責任をもってやるようにしています」
アスパラガスの収穫
「つくば学生農業ヘルパー」を利用した農家さんたちは、どのような感想を話しているのでしょう?
「感謝されることが多いです」
「昔から長いこと契約している農家さんには、
『先輩がちゃんと教えてくれるから新入生にも作業を任せられる』と言ってもらえます。
信頼関係ができているからこそ、任せてもらえているんだなと思っています」
アスパラガスの収穫
「つくば学生農業ヘルパー」に所属していた学生さん。
卒業後、農業に携わる仕事をしている人が多いということです。
「梅農家さん、イチゴ農家さんになった先輩がいます。
また、農家にならなくても、種苗会社や農薬会社に就職した先輩もいて、農業に携わる方が多いです」
「自分はまだ、これから進路を決めようと思っていますが、農業に携わる道も1つの選択肢として考えています。
おそらく、この団体に入らなければ、農業という選択肢は考えていなかったと思います」
板良敷さん、このサークルの今後については
「まずは、このサークルに入る人を増やし、私のように農業に興味を持つ人を増やしていきたいです」
とお話しされていました。
「つくば学生農業ヘルパー」がきっかけで、農業に興味を持つ人が増えること、祈っています。
そして、板良敷さんの大学卒業後の進路も気になります。進路が決まったら、ぜひ、教えてください。