メロンがすっぱい!? レモンメロン
オンエアレポート
今回、注目するのはこちらです。2023.08.03
「メロンがすっぱい!? レモンメロン」
今回のイノベーターは、花や野菜の苗などを生産・販売している「サントリーフラワーズ」の阿部寛さんです。
阿部さん、「レモンメロン」は、どのようなフルーツなのでしょうか?
「見た目はメロンなのですが、メロンの特徴ともいえる“網目の模様”がなく、果肉の色は真っ白です」
「味は、レモンのようなほのかな酸味に、メロンのしっかりした甘さが入って、とてもおいしいです」
「また、熟し始めはナシのような食感で、熟すにつれて柔らかくとろける食感に変化し、
どちらも冷やして食べると、とても美味しい、夏のフルーツです」
この「レモンメロン」、どのように見つけたのでしょうか?
「元々、メロンはアフリカやインドが原産と言われており、
その後、中東やヨーロッパ、アジアの乾燥地帯を中心に様々な品種が、その土地に合わせて育成されてきました」
「サントリーフラワーズのいくつかのリサーチで
中東~アジアに極めてユニークな食味を持つメロンが存在していることが分かり、
数年の試験栽培を経て、海外の契約先から種子を調達し、6年前に国内での試験栽培を開始しました」
「現在は北海道富良野市の5軒の農家さんで去年から試作。今年は試験販売を目的に限定生産を開始しました。
また、一部、茨城県でも栽培試験を行っています」
栽培するのは難しいのでしょうか?
「一般のメロンとは果実の顔つきも大きく異なり、かなり早く熟すので、収穫のタイミングを見極めるのが難しいです」
今年は、北海道と茨城で約4000~5000玉を出荷。
今年の出荷は8月中旬までなのですが、すべて予約で完売しているということです。
食べてみたかったのにー、残念。
多くの人の手に渡るようにするためには、栽培する農家さんが増えることが大事なポイント。
「レモンメロン」を栽培する農家さん、今後、増えていくのでしょうか?
「夏場の寒暖差が採れる北海道は、今後も産地の中心と考えており、増産体制を計画しています。
そのほか、メロンの産地、茨城県でも増産を計画しています。
そのほかの地域でも、違った季節に適した産地があれば、検討したいと考えています」
今後の増産、期待大ですね。
レモンメロンの出荷数が今よりも増え、スーパーなどで気軽に購入できる日がくることを楽しみにしています。