「宇宙で有機農業を!」from 愛知県
オンエアレポート
今回は、地球レベルを超えた、2022.04.14
スケールの大きい農業の可能性にフォーカスします。
宙農(そらのう)
将来、月や火星で、人が自給自足生活を送れるようにするための
宇宙農業のプロジェクトが「宙農」。
※「株式会社TOWING」代表取締役・西田宏平さん
名古屋市にある「株式会社TOWING(トーイング)」。
“人工土壌”の開発をおこない、
地球上での循環型農業の発展と、宇宙農業の実現を目指しています。
同社・代表取締役、西田宏平さんのお話です。
「月や火星に人が住むために、地球から食料を定期的に輸送するとなると、
かなりのコストがかかるので、
現地での自給自足が望ましいと考えています。
そのためには、火星や月の砂・土を、
作物が育つ培地に替える必要があるんですね。これが人工土壌です。」
有機肥料を分解できる人工土壌をつくり、
循環型の栽培システムを構築。
これが、西田さんたちの取り組みです。
中学2年生の時、『宇宙兄弟』という漫画を読み、
将来は、宇宙に関連する仕事に就きたいと思うようになった、という西田さん。
さらに、おじいさまが野菜を栽培していたこともあって、
「新鮮な野菜を宇宙でも食べられるようにしたい!」と、
会社を立ち上げました。
現在は、月と火星から持ち帰ったサンプルを人工土壌に替えて、
地球上で、小松菜の栽培に成功しているというこのプロジェクト。
今後の挑戦についても伺いました。
「2040年には、月に人を1000人住まわせるという計画が、すでに世界で始まっています。
そこに、この栽培システムをミートさせて、
宇宙農業を実現させたいと思っています。」
宇宙でおいしい野菜を食べたい、という西田さんの夢は、
地球の農業の発展にもつながっていきます。