アニメ『百姓貴族』
オンエアレポート
2023.06.15
© 荒川弘・新書館/『百姓貴族』製作委員会
今回は、こちらに注目します。
「アニメ『百姓貴族』」
今回のイノベーターは、アニメ『百姓貴族』のプロデューサーで「TOKYO MX」の黒田健史さんです。
黒田さん、「百姓貴族」は、どのようなアニメなのでしょうか?
「このアニメには、原作がありまして、
原作は、新書館さんから隔月で発行されているコミック誌『ウィングス』で連載されている、
『鋼の錬金術師』『銀の匙 Silver Spoon』などで知られる漫画家・荒川弘先生の漫画です」
「内容は、マンガ家になる前の7年間、北海道で農業に従事されていた荒川先生が、
日本の酪農業の厳しい現実を捉えつつも、タフでパワフルな生き様を爆笑エピソードと共に披露する
実体験に基づいた農家エッセイ漫画になっています」
© 荒川弘・新書館/『百姓貴族』製作委員会
この漫画をアニメにしようと思った理由は何なのでしょう?
「ご縁があり、新書館さんとお話をさせていただき、原作を読ませていただきました」
「原作そのものが、ギャグ調の裏側に、
荒川先生の農業への想いやメッセージが込められているのではないかと、ひしひしと感じました」
「農業の実体験や出来事をこのアニメ化によって、
少しでもより多くの人に知っていただきたいという想いから、企画を立ち上げさせていただきました。
そして、製作委員会の皆さまの多大なるご協力を得て、企画実現に至ったというのが、アニメ化の経緯です」
© 荒川弘・新書館/『百姓貴族』製作委員会
黒田さんは『百姓貴族』のどのようなところに魅力を感じていますか?
「今日の日本の農業や酪農・食育について、荒川先生が描くテンポ感のあるギャグによって、
たとえ農業に詳しくなくても、老若男女、どなたでも楽しく学べることに、強い魅力を感じています」
「また、農家のリアルという部分では、
食料自給率の問題や、もっと牛乳を飲んでほしい、といった切実な部分もあり、
農家を身近に感じることができるところも、魅力だと思います」
© 荒川弘・新書館/『百姓貴族』製作委員会
アニメ『百姓貴族』の農業監修をしているのが「JA全中」。
具体的に、どのようなところを監修してもらったのでしょうか?
「例えば、食料自給率などの具体的な数値などについて、
荒川先生の原作当時から、現在は変わっている旨を教えていただきました」
「また、新型コロナウイルスなど、昨今の社会問題について、
農業にどのような影響があるかといった情報なども共有していただいたり、
原作からアニメーションで表現させていただく話数については、
シナリオの段階から映像化に至るまで、全てを監修いただいています」
黒田さん、日本の農業の盛り上げていくために、アニメはどのようなことができると思いますか?
「原作の農業に対する想いを、アニメーションの魅力と、放送や配信を通して、
日本のみならず世界の方々まで、広げられることが可能だと考えています」
アニメ『百姓貴族』は、TOKYO MXでは7月7日(金)21:54~、BS朝日では7月7日(金)22:54~放送されます。
ぜひ、ご覧になってみてください。