そば殻で次世代燃料“バイオコークス”を製造
オンエアレポート
今回は、こちらに注目します。2023.02.09
「そば殻で次世代燃料“バイオコークス”を製造」
今回のイノベーターは、
そばの面積で北海道内の3割を占めている「JAきたそらち」の田丸利博さんです。
「そば殻」は、そばの実をひいて、粉をとったあとの殻のこと。
JAきたそらちでは、年間300トン、発生していて、
枕の原料として輸出するなど、用途が限られていたということです。
こうした中、JAきたそらちでは、
そば殻を使って、次世代の燃料「バイオコークス」をつくる動きが始まっています。
始めた理由を、田丸さんはこのように話しています。
「北海道の幌加内町は、日本一のそばの栽培面積、および、出荷量を誇る町ですが、
そばの出荷においての残渣(製品にならない部分)の処理も行うことが、真の日本一であると思っています」
田丸さんによると、「バイオコークス」は、人工的につくった石炭のようなもので、
家庭用の暖房などに使用されているということです。
では、そば殻を使って、どのように「バイオコークス」をつくるのでしょうか?
「そば殻のバイオコークスは、
そばの不要物などを熱と圧縮で固めた、石炭のような固形物です。
近畿大学と連携して、製造を進めています」
「そば殻を集めて、円柱の容器に詰めて、そこに熱と圧力を加えると、円柱のバイオコークスになります」
そば殻を利用して、つくった「バイオコークス」。
販売できるようになるのは、来年の年末ぐらいになるということです。
今後について、田丸さんは、このように話していました。
「国産のそばの核になるよう、幌加内町を育てていきたいです」
「全国のそばの生産地、および、製粉会社などへのカーボンニュートラルに向けた、
バイオコークスの製造への取り組みの支援などを行っていきたいと考えています」
そば殻を利用して、「バイオコークス」を製造する動き。
幌加内町だけでなく、全国のそばの産地に広がっていくといいですね。