果物の“熟した度合い”を判定できるアプリ
オンエアレポート
今回は、こちらに注目します。2023.01.12
「果物の“熟した度合い”を判定できるアプリ」
今回のイノベーターは、徳島県立農林水産総合技術支援センターの建本聡さんです。
建本さん、なぜ、このようなアプリを開発したのでしょうか?
「自分が果実を収穫する時に、カラーチャート(果実の熟度を印刷したもの)を使用しても、
熟度(=熟した度合い)の判定がはっきりしないものがあるのと、
カラーチャートの販売が停止しているものがあり、現場で困っているとの声があったためです」
では、どのように果物の熟した度合いを判定するのでしょう?
「スマホなどで撮影した画像から、AIで“柿”の果実の領域を判定して、熟度を判定します。
AIの学習には9100枚の画像を用いました。
熟度は、未熟を0%、完熟を100%として、収穫適期は60~70%として表記するように調整しています」
熟した度合いを判定できるのは「柿」や「柑橘」、ウメの品種「露茜」など。
実際に使った農業大学校の学生からは
「簡単で使いやすい」「屋外での精度は良好」といった好意的な感想が寄せられているということです。
そして今後については、試験を実施した後、徳島県内の普及員などに使用し、好評であれば、
県内の生産者に使用していただけるように考えている、とお話しされていました。
農家さんの助けになる、このアプリ。
徳島県内だけではなく、全国の農家さんが利用できるようになるといいですねー。