農業に関するベンチャー企業を立ち上げた女性
オンエアレポート
今回、注目するのは“ヒト”です。2022.12.29
「農業に関するベンチャー企業を立ち上げた女性」
今回のイノベーターは、
静岡県牧之原市にある、農業に関するベンチャー企業
「エムスクエア・ラボ」を立ち上げた、加藤百合子さんです。
加藤さんは、東京大学の農学部を卒業され、
イギリスの大学ではデジタル技術と農業について学び、
さらに、NASAの植物工場プロジェクトにも携わった方です。
農業には、何がきっかけで興味を持ったのでしょうか?
「環境問題や食糧難など、
中学生になって、いろんな本を読むようになって、
それらを解決したいと考えたのが、農業を学ぼうと思ったきっかけです」
そして、2009年に立ち上げたのが農業ベンチャー「エムスクエア・ラボ」。
これには、どのような思いがあったのでしょうか?
「エムスクエアは“Mの2乗”で、Mama(ママ)のM2つを取って、付けた名前なんです。
子どもが2人いて、ママとして何かをしたいと考えました」
「エムスクエア・ラボ」が掲げている企業理念は、「農業×ANY=HAPPY」。
「農業は社会のありとあらゆる機能と掛け算することで課題を解決できる」
という意味が込められています。
具体的に、どのような取り組みをしているのでしょうか?
「農家さんと会話をして課題を聞いたり、課題を推察し、
その課題を解決する事業を創造しています。
たとえば、“農業×モビリティ”で、様々な作業に使えるロボットを研究しています」
加藤さん、今後はどのようなチャレンジをしようと考えているのでしょうか?
「地域の農産物を地域で共同配送する仕組み“やさいバス”や、
今、開発中のモビリティサービスなどを組み合わせて、
世界中を“無理なく・おいしく・楽しい”コミュニティづくりに寄与できればと思っています。
また、食材で困っている国々で農業生産などを進めていきたいです」
加藤さんの農業に関するチャレンジ、実現することを祈っています。
そして、「あぐりずむ」の2022年の放送は、この日が最後です。
農家の皆さん、農業に関わっている皆さん、1年、お疲れさまでした。
「あぐりずむ」は来年・2023年も引き続き、日本の農業を応援していきます。