ピンク色のLEDライトを当てて栽培している『江戸前ハーブ』
オンエアレポート
2025.03.27

「ピンク色のLEDライトを当てて栽培している『江戸前ハーブ』」

今回のイノベーターは、東京都大田区に工場がある「江戸前ハーブ」の代表、村田好平さんです。

「江戸前ハーブ」は、マイクロハーブと呼ばれる新芽野菜をプロの料理人向けに販売している会社です。
「東京都大田区の大森東と平和島でつくっているので、東京産というのが分かりやすいように
『江戸前ハーブ』というブランドで販売しています」
村田さんは兵庫県出身。
どのような思いがあって、東京でマイクロハーブの栽培を始めたのでしょう?
「もともと、20代半ばまで料理人としてレストランで働いていました。
料理人として生きていくことに疑問を感じていたときに、テレビで大成功しているハーブ農家を知り、
急いで履歴書を送って弟子入りを志願しました」
「その後、師匠のもとから独立し、東京に移住して、『江戸前ハーブ』を創業しました」
どのようなマイクロハーブを栽培しているのでしょうか?
「ミズナ、シュンギク、パクチー、ヒマワリやオクラなどもあります。
いずれも、種まきから10日~20日ほどで収穫する新芽野菜で2~3センチほどの大きさです」

ピンク色のLEDライトを当てて、マイクロハーブを育てているということですが、
ピンク色はマイクロハーブが、よく育つ色なんですか?
「植物にとって最も眩しい、最も光を感じる周波数に合わせた結果、ピンク色になっています。
通常の白色のライトに比べて、電力コストが下がりながら、光合成が最大化されるという
ダブルメリットがある、すごく優秀なLEDライトです」

そして、室内の工場で「土」で栽培しているということですが、これはどうしてなのでしょう?
「圧倒的に美味しいからです」
「有機肥料を使って、堆肥を加えた微生物たっぷりのフワフワな土で育てた野菜は
水耕栽培では出せない風味の良さと凝縮感があると感じています」

栽培したマイクロハーブは飲食店の方にすぐに買ってもらえたのでしょうか?
「創業当時がコロナ禍ということもありまして、すごく苦戦しました」
「野菜料理で活躍されているシェフに会うことができて、
食べてもらった瞬間に『これ、めっちゃ美味しいじゃん、採用』って決めてもらい、
そこからいろんな方を紹介していただいて、軌道にのったという経緯があります」

「江戸前ハーブ」が広く知れ渡り、さらに多くの飲食店で使われるようになるよう、引き続き、応援しています。
