動くレタス農場
オンエアレポート
今回は、こちらに注目します。2022.12.08
「動くレタス農場」
今回のイノベーターは、山梨県の農業法人「サラダボウル」の森成徳さんです。
森さん、「動くレタス農場」というのは、
レタスが動くのでしょうか? それとも農場全体が動くのでしょうか?
「人ではなく、レタスのほうが動く農場です。
農作業のために人が動く必要がないため、
少ない負荷で、よりたくさんの高品質なレタスを栽培できます」
レタスが動く…これはどのような仕組みなのでしょうか?
「レタスを載せた台が、収穫する人のもとに自動でやってきます。
収穫するのに適した生育段階のレタスが手元に届くので、
それを袋詰めするだけで、必要な作業が済みます」
これだけでなく、
ハウス内の温度調節も機械が行ってくれるということです。
温度・湿度・光の量など、植物が育つのに必要な様々な要素を、
コンピュータが自動で最適な生育環境に調整してくれる。
これは、すごい農場ですね~。
さらに、
「サラダボウル」では、レタスの販売方法にも、こだわっているんです。
「専用の培地にレタスが植えられた状態=根付きで販売しています。
購入後に自宅で根っこを適度な水分状態に保つことで、
鮮度が良い状態でレタスが長持ちします。
葉をちぎって、おうちで収穫でき、
好きな時に好きなだけ、無駄なく、レタスを食べることができます」
この「動くレタス農場」、
日本の農業にどのような影響を与える可能性があるのでしょうか?
「農業の分野では、“4定”の実現が難しいと言われています。
これは、
約束した時に、約束した量を、約束した品質、価格で、お客様に提供するということです。
私たちの農場はこれを実現することで、
安心な野菜を世の中に安定して、お届けする状態をつくることができると考えています。
また、作業負荷の少ない農場は、様々な方にとって働きやすいです。
農業に関わる方の裾野が広がることで、より多くの方が農業に関心を持ち、
仕事の場として活躍できるようになると思います」
今後、このような農場が増え、
農業に関わる方の裾野広がっていくといいですね~。
まずは、「サラダボウル」でこのような農場が増えること、期待しています。