北海道大学の学生たちが立ち上げた、農家さんと学生をマッチングする団体
オンエアレポート
今回は、こちらに注目します。2024.12.26
「北海道大学の学生たちが立ち上げた、農家さんと学生をマッチングする団体」
今回のイノベーターは、北海道大学の学生で「一次産業学生連盟」の山谷昂大さんです。
山谷さんは北海道大学・医学部の5年生で、農業系サークルに入っているということです。
どのような思いがあって、農業系サークルに入ったのでしょうか?
「大学1年次終了後、休学し、十勝の牧場(酪農)で働きました。
復学後、酪農・農業に興味のある学生と繋がりを持ちたいと考え、『北大酪農サークル にとべこ』に加入しました」
農業に興味を持ったのは、きっかけがあったのでしょうか?
「元々、地域医療に興味があり、地域で働いてみたいと考えておりました。
そして、酪農の牧場に住みこみで働いてみたところ、想像以上に大変でした。
酪農家の戸数が減り、働き手の確保も難しくなる中で、自分自身には何ができるのだろうかと考えるようになりました」
「それと同時に、良い土、良い草、良い牛づくりと、多岐にわたる知識と経験を必要とする酪農に魅力を感じました」
農業体験をしたい学生と農家さんをマッチングする団体「一次産業学生連盟」。
こちらは、どのような団体なのでしょう?
「『酪農サークル にとべこ』『フードPJ』『Agees』『北大森林研究会』『レディ魚ー』
『放牧ネットワーク』(放牧ネットワークのみ酪農学園大学、その他は北海道大学)という
農業系学生団体の有志が、
一次産業の関係者の方々と学生を繋ぐプラットフォームをつくる目的で活動している組織です」
どのような思いがあって、この団体を立ち上げたのでしょうか?
「地域では、人手不足、若手不足が深刻なのですが、
地域に学生がより行きやすいシステムをつくることができれば、北海道の地域や一次産業を
今まで以上に盛り上げられるのではないかと考え、立ち上げました」
農業系サークルで農業に関わるなかで、日本の農業については、どのようなことを感じていますか?
「地域全体の話になってしまうかもしれないのですが、
少なくとも今後20~30年は、生産年齢人口減少時代となります。
地域の人口は確実に減ります。若者の人口も確実に減ります」
「このような状況を考えると、これからの地域は、いかに効率的に縮小・省力化するか、と
小さいながらも若手がいて、地域全体として活気があるかが重要になってくると思います」
「そのような地域を実現するための第一歩として、継続的に学生が行く仕組み、
学生が地域や一次産業に入りやすい仕組み、学生が休学せずに地域に住める仕組み、
地域が学生を育てる仕組みをつくっていきたいと考えています」
山谷さん、将来の仕事については
「まずは医師免許を取得し、2年間の初期臨床研修は終えたい。その後のことは考え中」と、お話しされていました。
地域や農業を盛り上げる活動、これからも応援しています。
そして、山谷さんがどのような仕事を選択し、農業とどのように関わっていくのか、楽しみです。