実在する農家さんたちがモデルのカードゲーム『やさいじん』
オンエアレポート
今回は、こちらに注目します。2024.12.12
「実在する農家さんたちがモデルのカードゲーム『やさいじん』」
今回のイノベーターは、やさいじん製作委員会の江頭みのぶさんです。
実在する農家さんがモデルのカードゲームとは何なのでしょうか?
「『やさいじん』という名前のオリジナルトレーディングカードゲームです」
「普段、東京・小金井市内で農業(野菜・果樹・植木)を営んでいる農家さんに、
学生時代からのお話を伺った上で作り上げたキャラクターが『やさい人』です」
「そして、カードゲームの『やさいじん』は、酷暑や様々な要因で野菜を育てることが叶わなくなった世界に、
ある日、アスファルトの隙間から芽が現れ、子どもたちと『やさい人』(農家の妖精)が一緒に野菜を育て、
収穫する農業に触れることができるカードゲームです」
たとえば、どのような農家さんをモデルにした、どのようなカードがあるのでしょう?
「2トントラックや乗り物が好きな高橋健太郎さんは『ケンタロード』。
学校給食や一般販売用に小松菜を栽培されています」
江頭さんは、どのような思いがあって、「やさいじん」を作ったのでしょうか?
「地場野菜を使ったメニューでのイベント出展、お惣菜やお弁当、ジャムなどの加工販売を行う『福菜屋』と、
週1回の地場野菜の宅配をしています」
「子どもたちが、もっと遊びながら身近に農業に触れる方法がないか、思案していた時に
『農家カードを作りたい』という声を聞いたところが始まりです」
子どもたちが農業に触れる方法として、「トレーディングカード」を選んだ理由は何なのでしょう?
「小金井市では幼稚園・小学校低学年で市内の畑に芋掘り体験に子どもたちが来ます。
その1回で終わらずに、定期的に畑に行きたくなる仕掛けがないか、
コロナ禍で子どもたちが熱中していた『トレーディングカード』の特性を活用できないか、と考えました」
「やさいじん」を作るにあたって、どのようなことにこだわりましたか?
「実在する人をキャラクターにすること、日常の農業で起こる出来事を取り入れることです」
「例えば、『台風カード』があります。
天気予報を見て、農家さんは一喜一憂しながら、台風の進路や大きさに合わせて対策を打ちます。
ゲームを通じて、子どもたちの中に『台風か、畑の野菜、大丈夫かな?』と気づいてくれる子が増えるといいな、
という思いがあります」
「また、サポーターカードという、実在する店舗のカードがありますが、
農業だけでなく、いろんな仕事をカードに登場させることで、
子どもたちが将来なりたい職業に入ってくれたら嬉しいなという思いもあります」
小金井市の農業、今後はどのように盛り上げていきたいと考えていますか?
「野菜が高い安いではなく、『○○さんの大根が食べたい!』『△△さんのほうれん草ない?』など、
農家さん自身にファンができることで、価格だけではない購入の動機が生まれる環境を作りたいと考えています」
「また、市内だけでなく市外からも『収穫体験ができるまち』として畑に遊びに来ていただける場所になることで、
都市に農地がある必要性を一人でも多くの方に体感していただける機会を増やしていきたいと思っています」
「農家さんの中にはシャイな方も多く、『やさいじん』というパッケージで、
まずは小金井市内の農業を身近に感じてもらえる機会を、1回でも多く増やしたいと思います」
江頭さん、ありがとうございました。
東京・小金井市の農業を盛り上げる活動、これからも応援しています。