安部礼司と飯野平太の目の前に現れた一人の女性。彼女の名前は、日比笑美子。
N社のDAYZの企画開発に携わってきた彼女は、2人の「DAYZの市場調査」を依頼する。笑顔が素敵な笑美子に心を奪われる飯野。
だがしかし、失恋したばかりの彼女にとって、今は「成長する時期」で、仕事を頑張りたいという。その言葉に感銘を受ける飯野。
「そうだ、僕自身、成長をして、本当に会いたい女性は・・・」
そんな中、笑美子から調査をして欲しい出張先を聞かされた飯野は、仰天する。その場所は、笑美子の故郷でもあるという、熊本県山鹿市。
南総サトミの実家の温泉旅館がある町であった・・・・
そして、七夕の日。熊本入りした飯野は、彼女と、運命の再会を果たし・・・。

なんとなく微妙な空気感の飯野平太と南総サトミ。
そんな2人の前に、サトミを呼び捨てにするひとりの男が現れる。
サトミちゃんの男！？ 正体は、サトミの弟・カズヤであった。
カズヤはかつて役者を目指していたが、夢破れて故郷に帰ってきているという。東京で別れた、恋人との未練も断ち切れぬまま・・・。飯野は、そんなカズヤをDAYZに乗せ、山鹿を一緒にドライブする。何をやってもハンパなカズヤに、己の姿を重ね合わせてしまう飯野平太。だから飯野は、カズヤを猛烈に叱咤激励する。
そんな中、カズヤは、かつての恋人が、懸命に頑張っていた「新しい車の開発」を成功させていたことを知り・・・。
そう、カズヤのかつての恋人は、N社の日比笑美子だったのであった！

熊本に到着した安部礼司と刈谷勇は仰天する。
なんか、飯野とサトミの距離が・・・いい感じに縮まっている！
飯野との出会いにより、やる気を取り戻したカズヤも、「町おこし」という目標をみつけ、充実した日々を送っていた。そして、カズヤは役者修行時代の先輩を訪ね、月末に八千代座で和太鼓のイベントを企画することに成功した。
すべてが順風満帆に見えたが・・・
日比笑美子に呼ばれ、東京に戻った飯野に、新たなミッションが告げられる。
「特別ラッピングを施したDAYZに乗って、全国各地で市場調査を展開して欲しい」
飯野は笑美子に、熊本行きを薦めるが、笑美子は首を縦にふらなかった・・・。そして、飯野のDAYZは熊本を目指し、リアルに神保町を出発する！
果たして飯野は、28日に開催される八千代座イベントに間に合うのか・・・？

座長が急に倒れ、八千代座の和太鼓イベントにピンチが訪れる。集まった満員の客を前に困り果てていたカズヤであったが、決心し、たったひとりで太鼓を叩く。そしてその姿を影から見ていたのは・・・かつての恋人、笑美子であった。
そして、DAYZで日本中を駆け回り、ギリギリで八千代座入りした飯野平太は、仕事への思い、そして愛する人への思いを、満員の観客に語りかける。しかし、ちょうどその瞬間、サトミは劇場を抜け出していて・・・。
その時、サトミが飯野のDAYZのダッシュボードから見つけたのは、白紙の婚姻届。思いもかけない東京土産に、ドキドキが止まらないサトミであったが・・・婚姻届は、カズヤと、笑美子の2人の為に用意されていたものだと知り、拍子抜けしてしまう。
またの再会を約束し、サトミを残して、DAYZで東京に戻っていく飯野であったが・・・彼は、車内で、ほんのちょっとだけ、後悔していた。僕は、果たして、サトミちゃんに、白紙の婚姻届を渡さなくて良かったのだろうかと・・・。