TOKYO FM では、作家・村上春樹さんがディスクジョッキーをつとめる特別番組『村上RADIO』の第3弾『村上RADIO~村上式クリスマス・ソング~』の放送を記念して、12月14日(金)~12月25日(火)まで 「クリスマスに、本を贈ろう。」キャンペーンを実施します。
僕がオススメしたいのは『究極の睡眠術』です。年末年始、やっとゆっくり眠れる方もいらっしゃると思います。そんな方々に、僕が参考にしている睡眠方法をご紹介します。クロノスも10年目ですが、僕がここまで長く朝の番組を務めてこられたのも、睡眠を自分自身で上手くコントロール出来たからです。この本には、睡眠に最適な温度、ライトの種類、昼に座るべき位置など、様々なことが書かれています。新しい年から新しい生活習慣を取り入れたい方も、たくさんのヒントを得られるはずです。
題名を口にしただけで、ぎょっとされること間違いなしの超盛り上がり系プレゼント本です。僕らはいまどきクリスチャンじゃないのにどうしてクリスマスを祝うの?なんていちいち突っ込みませんよね。それどころかもはや、え?クリスマスって宗教?くらいの感覚だと思います。この本、クリスマスと宗教は、僕らが思っているほど単純な関係ではないよという内容の本です。冒頭、フランスでサンタが公開火あぶりの刑になった話が取り上げられる。なぜか。気になりませんか。町の書店がおいてるような本ではない(分野は文化人類学)ので、プレゼントにしようという際には、事前に店頭で注文しておきましょう。きっと、書店員さんもぎょっとすると思います。
ドイツ語には「悲しいベーコン」という言葉があるのですが、どういう意味だと思いますか?これは、例えば失恋のせいで「悲しみのあまり食べ過ぎて、太ってしまった自分のお腹のお肉」のこと。つまり、やけ食いをして太ってしまった時の言い訳です。私たちが日々感じながらも、どのように表現したら良いのか分からないこと。異国の地では、ひょっとしたら名前がついているかもしれません。読む度に新しい出会いがある一冊です。
一見普通の男女の恋愛ストーリーに思えますが、仕掛けられているトリックにより最後に大きな裏切りをくらいます!伏線回収に何度読み直した事か!80年代後半の流行を感じさせる描写が多く出てくるので、当時恋愛していた人はあの頃にスッと戻れるような懐かしさもあると思います。2015年に映画化もされていますが、是非原作も読んでほしいと思います。
猫を愛する町田康さんならではの、猫好きに響きまくる視点とディテール。乾いたユーモアと優しさ滲む言語表現。そして、ヒグチユウコさんの絵の世界との相乗効果。全てが年の瀬気分にぴったりなアナザーワールドに連れていってくれる物語集です。私は途中クスクス笑い、最後は愛しくて涙が止まらなくなりました。うちの猫たちを見る目が少し変わったかも。猫だけでなく、生き物と暮らしたことがある人、生き物好きな人に贈りたい本です。
シリーズひとつめの「エルマーのぼうけん」でどうぶつ島から助け出した子どものりゅうが家まで送ってくれることになったのですが、簡単にはいかない!ふたつめの物語は、勇敢なエルマーの、知恵と勇気のお話。できればみっつめの「エルマーと16ぴきのりゅう」までのシリーズセットであげたい!大人の目線で見るよりも、子どもには子どもの世界がある。わたしの甥っ子も今小学生です。成長する子どもたちに是非!
言わずと知れた人気マンガですが、「ワンピース」をまだ読んだことがない人は「人生損してる!」と思ってしまうほど、この本には、いろいろなものが詰まってるんです!もちろん第1巻から読んでいただくのも楽しいですし、序盤のたたみかけるように仲間たちが増えていくところも1つ1つ物語があってオススメです。クリスマスだったらチョッパーのところは号泣しちゃいます。AKB48時代、何度も読み返した「ワンピース」。 悩んだときや迷った時、自分の言葉に力が持てなかった時、背中を押されました。今でも心の第1位!人生の1冊です。
コンムオーベレ: イタリア語で「涙ぐむような物語に触れた時、感動して胸が熱くなる」という意味の単語。サマル: アラビア語で「日が暮れた後、遅くまで夜更かしして友達と楽しく過ごすこと」。その国の言葉でしか表現できない絶妙な感情や風景の描写の数々。世界中の言語から選ばれた詩のような言葉たちを洒脱なイラストと一緒に味わう、大人の絵本のような一冊。
愛される方法。みたいな本やテクニックは世の中にわりとある気がします。でも、僕達に必要なのは、愛され方よりも『愛し方』なんだと思います。そんな本です。小説ではないけど、少し難しい内容だけど、素敵な本です。クリスマス、愛する人を守る為には、まずは愛の使い方を知ることなんだと思います。メリークリスマス!
最近文庫本も出版され再び話題になっている一冊。街のクリスマスムードも、どこからともなく流れてくるこの時期にしか聴かないであろうクリスマスソングも、自分には関係ないかなと思っている人に読んで欲しい作品です。不意にやってくる、自分の過去の記憶を蘇らせる瞬間。あの音楽、あの街、あのラジオ、そしてあの人。それは、初めて自分よりも好きになったひと。クリスマスに、この作品の中でその人との再会はいかがでしょう。
皆さんはコーヒーが好きですか?コーヒーを飲むのに一番いい時間帯って知ってますか?僕はコーヒーが大好きで、家で豆から挽いて毎日淹れて飲んでいます。コーヒーって知れば知るほど奥が深いんです!朝の目覚め、仕事中、食後‥生活の様々な場面で何気なく飲んでいるコーヒー。この本はそんなコーヒーにまつわる色々なことをコミカルに教えてくれる一冊。寒いこの季節、ぜひ美味しいホットコーヒーで温まりながら、誰かと一緒にこの本を読んで「へぇそうなんだ!」となってくれたら嬉しいです。
私の生まれ故郷"上海"が舞台となっているロマンチックな小説です。美しく聡明で気高く、女性の憧れの要素が満載の財閥令嬢・ハ島多江子。日本を離れ、戦時中の上海に渡り、上海で出会う3人の男と元夫。時代に翻弄された多江子の愛憎と心境の変化、成長を描いたメロドラマ。華やかで、ファッショナブル、スキャンダラス。映画のような小説です。凛とした自立した女性が、自分の想いを貫き通していく様子、現代の女性に共感してもらえる部分が多いと思います。仕事も恋も妥協したく女性に贈りたい一冊です。
ラップを扱った漫画は最近いくつかあるのですが、その中でもこちらが一番その魅力を表していると思います。MCバトルでのラッパーの熱量や、会場の雰囲気が 伝わってきます。クリスマスシーズン、外は寒いですので、こちらで胸を熱くしていただけたら。
なんとなくタブー視されがちな生理を、キュートなイラストで「生理ちゃん」というキャラクターに擬人化した漫画。著者はなんと男性です。日頃女性が表に出せない悩みや不調だけでなく、男性の気持ちや生理現象もしっかり描かれているので、どちらの立場から読んでも共感&勉強になります。自分とは違う相手を、理解しようとする・思いやる姿勢って本当に大事だなぁ〜と思う今日この頃。一家に一冊、クリスマスにこそ贈りたい!
これは「赤ちゃんがいる、またはこれから赤ちゃんが生まれてくるママとパパ」へ贈りたい絵本です。今年、初めての子が生まれて間もない時からこの絵本「しましまぐるぐる」を一緒に読んでいます。ベビーは現在生後5ヶ月半になりましたが、今でもこの本が大好き!この本を見せると泣き止みます。じーっと見ます。一番のお気に入りです!生まれたての赤ちゃんは、目がまだそんなに見えないので、この絵本に出てくる黒、白、赤など、コントラストの強いものなら、フォーカス出来るようです。この本にはタイトル通り、シマシマとぐるぐるしている楽しい絵がたくさん登場します。うちのベビーは特に「ぐるぐる~にょろにょろ」の「ヘビ」のページが大好きです!